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五島、世界遺産の教会を訪ねる② #goto201809
2018年6月に正式に認定された世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」には、五島列島の教会とその周辺地区も含まれている。
それら世界遺産地区の1つ、久賀島《ひさかじま》を回った。自転車で。
前回分、#201809①はこちら↓
◇
2018/9/16
KADOKAWAの小説投稿サイト、カクヨムで公開している『エボリューション・アイランズ!』の登場人物がロードバイクで久賀島を回っている。その真似というか、セルフ聖地巡礼として、父に借りたマウンテンバイクで走ることにした。
最初に断っておくと、自転車での五島観光はオススメしません。よほどいいロードバイクか、よほど見事な鋼のフトモモが必要です。
特に久賀島や若松島は、次の自販機がどこにあるかわからないので、熱中症の危険性がめちゃくちゃ高いです。
#goto201809 #久賀
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 15, 2018
天気にも恵まれたので、久賀島《ひさかじま》を走ってきます。相棒は、父から借りたマウンテンバイク。
五島列島が舞台の小説『エボリューション・アイランズ!』 でハルタがやったとおりのチャリ旅、行ってきます!
※帰りに迷子になるところはやりませんhttps://t.co/wRCRvdIhuP
『EVアイランズ』1-6
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 15, 2018
ハルタが渡海船シーガルの中を描写するセリフ、自分ではすごく気に入っている。
「船長のおっちゃんから、船底の船室に行ってみろって言われて、穴倉に入ってくみたいな急な階段を降りたんだ。そしたら海ん中だった」#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/B987fTBu14
久賀に到着。
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
走ります!#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/ILCC5ABJRZ
久賀島はカトリックの巡礼地として知られているらしい。特に、牢屋の窄《ろうやのさこ》である。
明治元年である1868年に、五島崩れという事件が起こった。一度は徳川政権下の禁教令が撤回された後だ。明治政府が五榜の掲示によって再びキリスト教を禁じたことがキリシタン迫害の引き金になった。
幕末の開国以降、長崎には欧米諸国からカトリックの司祭が訪れ、潜伏キリシタンだった者たちの信仰告白を受け入れていた。迫害を受けることとなった信徒たちは、カトリックの司祭たちにとって運命的に「発見」された奇跡の人々だった。
牢屋の窄https://t.co/zezrVV5ubt
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
1-6
「牢屋の窄でしょ? たくさん人が亡くなった場所」
「キリシタンの迫害。しかも、江戸時代じゃなくて、明治時代に入ってからのことだったって。おれ、明治時代なんてマンガでしか知らねぇけど、もっと文明開化されてるイメージだった」#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/dQYmv9TDQF
久賀島では、わずか12帖ほどの敷地の牢に約200人が押し込められ、拷問と虐待を受け、幼子を含む42人が死亡した。
上のツイートの左の写真、坂道を上った奥には、礼拝堂と慰霊碑が建てられている。
山を越えて次の集落へ。平たいところがほぼないような行程を経て、島の反対側にある旧五輪教会を訪ねる。
旧五輪教会https://t.co/OLW4qQE6Hm
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
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「日本にもカトリックの巡礼地があるって、初めて知った。それで中に入ってさ、教会のチカラみたいなのを感じた。何ていうか……日本じゃねぇ場所にいる気分になった。二十一世紀じゃねぇ場所だなとも思った。いろいろ超越してた」#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/ujxUXifVlI
旧五輪教会は、建てた人が仏教の船大工らしいです。地元の久賀に教会を建てることになったとき、長崎の大浦天主堂まで、教会建築を学びに行ったそうです。
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
ということで、帰ったら大浦天主堂のことを調べてみますー
旧五輪教会への道は、離合不可能なコンクリートロードなので、クルマの運転は地元のタクシーにお願いするのが吉かも。#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/0XAeKZmkLI
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
五輪地区から引き返し、山登りルートへ。自転車を漕ぐことは途中であきらめ、押して歩いた。
折紙展望台
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
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空の色も海の色も、クッキリと濃く青かった。岸辺はギリギリまで急斜面の山がせまっていた。
五島列島の山の木々には、紅葉するものはほとんどない。山並は冬でも緑色をしているのだが、暑い季節にのびのびとしげって輝く緑色は、格別に美しくてあざやかだ。#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/rJ0ayCqstD
この字を書いたの、うちの父。#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/cNz7whIqiY
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
折紙展望台で昼食。持参したおにぎり弁当。
『EVアイランズ』では、昼食にありつけなかったハルタが教会でおにぎりと魚のみりん干しと漬物とかまぼこを恵んでもらう設定だけど、私はおにぎりとかまぼこ(すり身揚げ)を持参。かまぼこは昨日、両親が手作りしたもの。#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/9Fk4ZWuTzT
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
人心地ついて山を下り、久賀地区の集落を散策する。
五島列島では、2010年ごろから長崎県のエネルギー関連の政策を受けて、電気自動車を多数稼動している。久賀島にも、働く電気自動車がいた。
久賀にも電気自動車! レンタカーの三菱アイ・ミーブが2台、タクシーの日産リーフが1台。#goto201809 #久賀#電気自動車 #EV pic.twitter.com/pgZsHKnk7c
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
久賀観光交流拠点センター。https://t.co/uOOpmPppR5
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
新しくオープンした施設。明治時代の古民家を改装してあって、雰囲気バツグン。
世界遺産となった潜伏キリシタン関連史跡や久賀島についてのパネル資料が展示されているほか、3日前までに予約しておけば食事ができる。#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/y9YTvYzlsA
山を越えて、港のある田ノ浦地区へ向かう。峠の途中に浜脇教会がある。オシャレでカッコいいデザインの教会。
浜脇教会https://t.co/dDXljSoDtv
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
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「峠の途中に教会があるだろ。白い教会。帰りは寄ってみた。マリア像、初めてまともに見た。こう、軽く両腕を広げた感じのポーズの像でさ、かなり美人だった」
『EVアイランズ』ではここで昼食を恵んでもらう設定。#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/oLMKFiZbLU
田ノ浦地区にある廃校が、画家の松田守男氏のアトリエとして活用されていた。ものすごく運のいいことに、たまたま案内していただく機会を得た。
松井守男氏のアトリエを見学させていただいた。たまたま道端で出会って話したおじさんが関係者で「どうぞー」と案内していただけたというミラクル。
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
圧倒された。光が当たらないときと光に透かしたときで、見えるものが違う。すごい。https://t.co/M9P0e1H6Mb#goto201809 #久賀
暑い。
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) September 16, 2018
飛び込みたい。#goto201809 #久賀 pic.twitter.com/uGKjTelZSA
そんなこんなで、盛り沢山な散策だった。
繰り返しますが、自転車での久賀島散策はオススメしません。めちゃくちゃハードでした。
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