その消費に想像力を
今日は雨。日本の傘の消費量は1.3億本と推定され、そのうち0.8億本がビニール傘だという。
私はビニール傘ほど無駄な消費は無いと思っている。
ちなみにビニール傘は、ポリエチレンで作られている。ジップロックやボトル容器と同じ原料だ。
ポリエチレンはポリエステルと違って回収の仕組みが確立されておらずリサイクルも難しいのが現状。(色んなプラをごちゃ混ぜでリサイクルしたりすることもあるが用途が限られる)
つまりこの0.8億本はほぼゴミだ。
私も以前は、よく、ビニール傘を買ってはなくして、また買っていた。
でもある時から3,000円くらいするお気に入りの傘を持つようになった。
すると、傘を置き忘れたりすることはぴたりとなくなる。
服にしても、バーゲンでなんとなく買った服より、結局好きなブランドで定価でびびっときて買った服を大切にするのだ。
意思のない消費行動はあまりにも無責任である。
では、責任のある消費行動とはなんぞやと尋ねられると
別に何もかもサステナブル素材に置き換えろなどと言っているわけではなく、
(例え、サステナブル素材を使っていても、その素材を作る工程や輸送の環境負荷の問題を加味するとそれは一概にはサステナブルとは言い切れないケースも多い。)
重要なのは、考えて、消費をすること。
そのモノがどのような工程でどのような人の手で作られ、運ばれてきたか。
そのモノを買った自分が満足感を感じるのはなぜか?
それはその瞬間のみ得られる感情ではないか、未来の自分も幸せにするのか?
そのモノを廃棄するのはどのタイミングでどんな環境負荷があるか?
本来購入者にあるはずの消費活動に対する「責任」がグローバル化によって複雑化したサプライチェーンと国が整備した廃棄物処理の仕組みによって、行方不明になった。
それを買う前に少しでも想像して、そのモノの必要性を問うこと。
私が伝えたいのは、
「その消費に想像力を」
である。
最後に、ここまで偉そうに言ってきた私も衝動買いをすることがあるので、日々自分の物欲と闘い、この言葉を自身に言い聞かせているのだった。