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これだけは観とけTED3選 ②

私は普段「糸」の営業をしている。

「糸」といえど、これが、とんでもない種類が存在する。

綿、麻、羊毛、絹といった天然繊維。

ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタンといった合成繊維。

その他にも再生繊維や半合成繊維というものも存在する。

上記は素材の違いであるが、それだけではない。

デニールと呼ばれる太さ
糸に撚りをかけるのか、かけないのか
かける場合は方向はS方向か、Z方向か
熱は何回かけるのか などなど

無数の条件の掛け合わせでそれぞれの糸が商業化されているのだ。

そんな糸を売る際のセールストークは決まって

「他社の糸より、ストレッチ性があります」

「フワフワで柔らかい風合いになります」

「御社の商品用途に適した強度です」

といった機能面の訴求である。


今回紹介したいTEDはそんな営業パーソンに聞いてもらいたい。

"How Great Leaders Inspire Action"
Simon Sinek (マーケティングコンサルタント)

18分間のスピーチで彼が伝えたかったのは、

「人は、何を(what)ではなく、なぜ(why)に心を動かされる」ということ。

why・how・whatの3つの円で構成されるこちらの図を使って説明した。

ほとんどの人は何かを説明する際に、円の外側から説明をする。つまりwhat→how→whyだ。

冒頭の私のセールストークが典型的例である。

一方で、成功事例として紹介されたAppleのマーケティング手法やキング牧師が民衆を巻き込んだ方法はその順序を逆にした伝え方であった。why→how→whatである。

このスピーチ自体は2009年のもので結構昔であるが、この考え方はこれからさらに重要性を増していく。

D2Cブランドの広まりでブランドの思想が注目されている。
特にサステナブルやエシカルといった類の社会的メッセージ性を求めるようになった。


そもそも糸の種類ってそんなに必要なの?と根本を問われている気がした。




●英単語●
tangible 有形の
in tenets of〜 〜の教義で
permutation 配列
terminology 専門用語
market penetration 市場参入度
spikes (株価の) 急騰