木間 郁江(このま いくえ)さん@新潟県長岡市【麻生の湯】2023年11月7日

コロナ禍以降、3年ぶりの遠征旅行となった今回は新潟。
郁ちゃんとは「店長会議」と言う、全国から各店舗の店長さんが東京に集まってなんかワチャワチャやるってことをまだやってた時代に知り合いました。会議の後に何度か飲んで、めちゃくちゃデキる人の匂いがしたので受けに行く行くと言ってたらコロナ襲来、延期延期で今回ようやく実現と相成りました。約束も垢も溜めに溜めたので、思い切ってあかすり130分コースです!

これが本当にすごい。マジでなんでもできる。まず驚くのはあかすりのストロークの長さ。あお向けで寝てて、首筋からお尻まで届くんですよ。ワンストロークで。そんな長身だとか腕のリーチがあるわけでもないのに、届かせてしまう。しかも無理やり頑張ってやってる風でもない。嘘みたいだろ? でもホントなんだよな。なんつーか、ジェットコースターみたいって感じちゃいました。お尻で。

強さの調節も精度がすごい。口頭でも訊くけど、相手の反応からも微調整してる。手足の指先まで、全身まんべんなく網羅するカバー力。そしてスピード。擦る回数。話しかけるタイミング。相槌の打ち方。温度への気配りや体勢を変える時の介助スキル(オイルを使うからマジで滑るんです)。これらの素晴らしさについていちいち語っていたらキリがなくなるので割愛。でもホント勉強になる。そしてメインディッシュも色々あるが箇条書きで行きます。

・うつぶせの状態のまま、フットケア(こんなことできるんだ!)。
・カイロプラクティック風の、股関節の調節(恥骨筋キワの、圧して開いてからまた圧すみたいな手順が複雑なストレッチ。これで2週間前から住み着いてた左股関節の違和感が消えた!)。
・頭部で味わえる快感をすべて詰め込んだ洗髪(飛ぶぞ!)。
・チネイザン他、複数のテクニックを取り込んだお腹の施術(下腹部から上腹部へほどよい圧迫スライド)。
・密着間の高いデコルテの施術(この辺からほとんど記憶にない……)。

まあとにかくすごすぎて、どれくらいすごいのかってのは、その辺に吐いて捨てるほどいるぼんくらセラピストの僕には正確には把握できかねました。ただ、あくまで主観的なイメージを語るとするなら、郁ちゃんの施術は、「自己拡張型侵入系」。これは流行りのミラーリングだのシンクロニーだのと言ったちゃちなレベルの話じゃないぜ。決して悪い意味ではなく、郁ちゃん自身が手を伸ばして実際に僕の身体に入り込み、「はいはい、ちょっと失礼しますよ~っと。あちゃ~、ここがこんなんなっちゃってんのね、しょうがないなあ」という感じて、メンテナンスしてくれる、とでもいうような身体感覚なのです。もちろん郁ちゃんの体幹がすごいとか知識が豊富とか手先の強度とセンスが抜群とか、そういう先天的なものと後天的な努力の融合がこういうレベルにまで到達させたとは思うんだけど、なんていうか、それ以前に、もっと根本的に、これって性格なんだよな。こういう風な施術をしたい、こういう風にボディコンタクトを取りたいっていう、性格。これは唯一無二ですよ。

侵入されても悪い気がしないっていうか、隅々まで調査してから適切なトンカチでトンカン叩いてボロい部分を直してくれる、みたいな。でも全然強引な感じはなくて。ちゃんと玄関のタタキで靴は脱いで上がってくれるし!(笑)。まあ丸投げマグロ状態で寝てればOKという意味でも、極上の時間でした。

さあ、これを読んでいる君。このオンリーワンでスペシャルなあかすりを受けたくなったんじゃないか? 長岡は意外と近いぞ。麻生の湯までは駅前から直通シャトルバスも出てますので、ぜひ!

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