劇団ノーミーツ むこうのくに 2度目の観劇

オンライン演劇 むこうのくに。

前回はスマホで帰り道に観ていて、ゆっくり見られなかったので2度目の観劇である。

今日は内容もしっかり追えたので、やっと中身の感想が書ける。

前回と違ってあたふたせず観られるようにパソコンで部屋で1人で静かに観た。これだけでも全然違う。

これもオンライン演劇？の特徴だなと思った。
リアル演劇は時間通り劇場に行きさえすれば、素晴らしくいい環境が整っている保証があった。でもオンライン演劇は、自分で状況を整えないと劇を100パーセント楽しむことが出来ない。食べ物飲み物OKなのも嬉しいがこれも映画館と違って自分で用意しないといけない。
しかも画面が最初から最後まで映っている保証も無い。途中で切れるということがほとんどなかった映画やドラマとも違う。

演劇を観るというハードルが上がったか下がったか分からないが、生演劇に慣れていると、オンラインはハードルが高い。生より演劇を楽しむのが難しいなと思う。前に見たオンライン演劇、本多劇場のDistanceも実は2回見ている。1回目途切れ途切れだったから。こうして少しづつ慣れていくのかもしれない。

それはさておき。

ノーミーツ、やっぱり凄い。作品としても面白いし、オンラインの画質、音質には限度があるにもかかわらず、それでも見応えがある。絶対ちゃんと見たら面白いと思ったから2回見ることにした。追加公演があって良かった。

まず初めの挨拶。DJめがねさん。
諸注意を役者さんがやるパターンのやつね。と思いながら見た。劇場だったらこんな感じかなぁとか想像した。導入ってすごく大事である。ここで一気にヘルベチカに入り込める。というかDJめがねのファンになる。このオープニング、私はとても気に入っています。

小劇場演劇を見ていると、役者さんのレベルにはバラつきがあるものだ。 ノーミーツは小劇場演劇ではないのかもしれないけど、役者さん全員レベルが高くて見応えがあった。
ただオンラインでみていても演技力の差は多少分かるものなんだなというのも思ったりした。やはりベテランの方の演技が上手なことは画面越しにも伝わって来た。
小林刑事とげんさんが画面に居ると安定感が半端じゃない。
舞台でもこの人が舞台上にいると安心して見れるな、という役者さんはいるものだが、それがオンラインでも起こるんだなというのが面白かった。

舞台の演技と映像の演技は、ちょっと違うと思っている。ノーミーツは、演劇っぽい演技な気がする。反対に舞台で見ていても映像っぽい演技だなと思うこともあった。そこの違いが明確には分からないが、何となくノーミーツは演劇な感じがした。私はこの舞台っぽさ、好きだ。

むこうのくに、私が知っている役者は1人だけ。アバンティーズのそらである。彼はYouTuberだ。そら君が出ることによってYouTubeを見ている人達もオンライン演劇を見たのだろうか。それでお芝居の魅力が広まったら嬉しいことである。おそらく色んな方面から役者さんを集めている気がする。
今回の公演も1000人ほど常に閲覧していた。ノーミーツ、おそるべし。

演劇って、セリフを話している人以外も舞台にいる間はずっと見られているので、ストーリー展開とは関係ないところで役者さんが動いていたりする。それを見つけたりするのも演劇の楽しみ方だと思っている。
今回はげんさんがマナブとはなしている間に上では牛丼を食べていたり靴をいじっていたり、関係ないところでキャラクターが動いているのが分かって、演劇を感じられたのが嬉しかった。

そしてもうひとつ演劇らしさを感じたのは、ストーリーである。
映画ともドラマとも違う、このお話は演劇の脚本、という感じがした。
どこでそう感じたかと言われると表現出来ないが何となく、舞台感があって演劇を見ている感じが嬉しかった。

むこうのくに、改めて見ると色んなメッセージが込められているんだなと思った。
オンライン、友情、法整備、仕事、愛、繋がり、相棒、、どこをどう受け取って咀嚼するかは自分次第というところがお芝居の好きなところである。

私は、普段Twitterを利用することが多い。そこで生まれた繋がりも山ほどあり、そこで出来た友達も沢山いる。じゃあTwitterが無くなったら無くなっちゃうのかな。と考えてしまった。きっとそんなことはなくて、何とかしてまた会いたいと思うだろうと思った。どんな出会い方だって大切な人は大切だし、繋がりは繋がり。オンラインで出会った友達だって大切な人だなと改めて思った。
オンラインでの繋がりを自分も持っているからこそそこが1番心に残ったし響いたことである。

そんなこんなで劇団ノーミーツ むこうのくに、大変楽しませていただきました。
物販もオンラインで購入してしまいました。

新しい演劇の形、これからも楽しみです。来てるな！未来！！

私も頑張ります。この時代を生きます。

今日はむこうのくに2度目の観劇の日