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公園で自然遊びをするなら、まず”キワ”へ行こう!あそこは生き物の集合住宅だ!

「子どもと自然遊びをしたいけど、近所には自然が豊富な公園がないんです…。」という質問を幼児教育施設の先生や保護者からよくいただきます。
実際、公園には様々なサイズや仕様があって、時には5m×10m程度の小さな公園や、遊具メインの公園もあると思います。

小さな都市公園ともなれば、一見自然度0%に見えてしまうでしょう。でもそんな公園でも大丈夫です。まずは”キワ”に行ってみよう!ここでいう”キワ”とは、公園の外周部分の壁や生け垣、大きな公園だと歩道の端にあたる場所です。

なんで”キワ”なの?

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公園には大きく分けると「公園外周部」「歩道」「水飲み場」「休憩所」「遊具」「倉庫」「トイレ」「芝生広場」などがあります。大小様々な公園によってここから足し引きされるわけですが、この中でもどんな公園にも必ずあるのが公園と民地、公園と道路との”境界”、つまり”キワ”です。
この境界には、必ず壁や金網、生け垣が存在しています。このキワは、公園管理上意外と自然が残っていることが多いのです。たとえば…。

・生け垣=狭い空間でも育ちがよい低木がある
・金網や壁の場合は、キワ部分に草が生えていることが多い
・落ち葉が溜まっていることがある
・クローバーなどの小さな植物が残っていることが多い
・踏み固められることが少ないため、比較的土が軟らかい

これは、公園が選定して植えた花では無い野の花や小さな生き物、昆虫に出会える確率が高くなるということになります。

どんな自然に出会える?

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では実際にこのキワを散策するとどんな自然に出会えるのでしょうか?
環境や季節などによって様々ですが、たとえばこんな植物や生き物に出会えます。

・クモ:よく見るクモではなく、トンネルを作って隠れて獲物を待つタイプ
・トカゲ:カナヘビやニホントカゲ
・テントウムシ
・バッタ:とくに小型のヒシバッタなどは高確率
・コガネムシ:小さいのや緑や茶色のものまで様々な種類
・アリ:土があればアリの巣も発見できます
・ケムシ:ガやチョウの幼虫や蛹
・くろーばー
・タンポポ
・ネコジャラシ:それ以外にもわゆるイネ科の植物がいろいろ
・などなど

ここには書き切れないくらい実に様々な自然がそこにはあります。人も少ないし、発見も多い公園の”キワ”。是非探検してみてください。

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