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空への憧れ1

鳥のように大空を飛ぶことは人類の長年の夢でした。1783年、フランスのモンゴルフィ兄弟が作った紙の気嚢に熱空気を詰めた自由気球によって人類は初めて飛行する事に成功します。
ご紹介する資料は1903年のシャーロックホームズも連載していたイギリス『ストランドマガジン』の「アイルランド海峡を越えて」と題した記事です。

Over the Irish channel

表の記事には「気球の着陸」、「HMSレイナードへの接近」、「グロッグタイム」とあります。HMSレイナードとはイギリス海軍の10隻の船のことだそうです。「グロッグ」とはラム酒の水割りのこと。イギリス海軍の乗員に支給されたお酒だそうです。気球が着陸してラム酒の水割りで1杯やっている場面ということでしょう。

Over the Irish channel

裏の記事には「離陸準備」と「ダンフリーズから14マイル下降」とあります。ダンフリーズとはスコットランドの街の1つです。
イギリスで気球での初飛行はフランスでの初飛行から1年後の1784年。イタリアのナポリ出身の美男子(と書いてありました)ルナルディという人物。
面白いのがこの歴史的飛行に腹を立てていた人物がいます。ホレス・ウォルポールという作家です。彼はこう書いています 「自分の首の骨を折る覚悟で冒険をやる権利はあるでしょうが、かわいい猫を道連れにする権利はありません」 読んでいてちょっと笑ってしまいました。この作家、猫好きだったようです。
話が思った以上に長くなりそうなので続きます。

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