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食べるというのは最も美しい罪の1つ
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アンティークのスプーンを手に入れました。真鍮製です。スプーンはヨーロッパ中世の食事でポタージュを飲むときに大きなスプーンを1本添えてポタージュが入った鉢を皆で回し飲みしていたそうです。
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ナイフ、フォーク、スプーンという3種の食器セットが食卓に用意されるようになるのは18世紀になります。このスプーンはスープ用でしょうか。
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日本では正倉院宝物の中に金属製の匙があります。これは宮廷の食事で汁物をすくっていたと考えられていますがあくまでも宮廷の公式行事での使用と言うこともあり儀式用ということで庶民に広がりませんでした。現在のように使うようになったのは西洋料理が普及した明治時代以降です。