新婚さんに知っておいて欲しい社会保障の話(遺族年金編)
こんにちは!はせたくです!
タイトルの通り、新婚さんに個人的に知っておいて欲しい話を書いていきます!
出産、育児にまつわるお金については別でnoteも書きました。
産休と育休がどんなものか、知ってもらえたらと思います!
今回、僕が知ってもらいたいのは、遺族年金についての話です。
僕は保険屋さんですから、そこら辺についてたくさんの方に知ってもらいたいです。
今回、取り上げたいのは、「お子さんがいないご夫婦で、旦那さんが働き、奥さんが専業主婦」のケースです。
「令和になってこんな昭和みたいな事言ってるんですか?」というご意見も飛んできそうですが、いろんな夫婦の形がありますし、今でも決して珍しいことではないと思います。
このようなご家庭にあるリスクですが、それは「遺族基礎年金」が受け取れないという事です。
遺族基礎年金って何?という話の前に、、
世帯主が万が一お亡くなりになった場合、遺族が受け取れる社会保障(お金)に遺族年金があります。
今回の場合、その遺族年金を構成する、遺族基礎年金、遺族厚生年金のうちの遺族基礎年金が受け取れません。
以下にて、遺族年金についてざっくりと書いてみます!
遺族基礎年金とは?
(2020年7月現在)
金額は、780,100円+子の加算
子の加算は、
第一子、第二子 224,500円
第三子以降 1人につき74,800円
受給対象者は、
①子のある配偶者、②子 です!
子とは、
・18歳到達年度の末日を経過していない子。
・20歳未満で障害年金の障害等級1級または、2級の子。です。
なので、お子さんがいない奥さんは旦那さんに万一のことがあっても遺族基礎年金が受取れません。。
では、一方で遺族厚生年金とは?
金額の計算は、ねんきん定期便と電卓があれば簡単です!
ねんきん定期便に書かれている、
「これまでの加入実績に応じた老齢厚生年金」×3/4 で求められます。
ただし、加入期間が25年に満たない方は、「これまでの加入実績に応じた老齢厚生年金」を加入月数で割って、300(ヶ月)を掛けると求められます。
※300ヶ月に満たなくても25年加入していたものとしてみなしてくれます。
一般的な会社勤めの方々が定年まで勤め上げて、老齢厚生年金が120~130万円/年くらいなので、若年層のみなさんはそこまでの金額になっていないのは想像できるかと思います。
僕と同世代(年収400万円くらい)だと30数万円/年ほどではないでしょうか?
またこの遺族厚生年金も、子どものいない奥さんが30歳未満の場合は5年間の有期年金でしか受け取ることができません。
30歳以上であれば子どもの有無に関わらず上記のように計算をして求められる金額が一生涯支給されます。
詳しくはねんきん定期便をご覧ください!
(捨てたらだめですよ!)
ここまでをまとめると、、
お子さんのいない奥さんは旦那さんに万一の事があっても、大したお金をもらえないんです。。
⚠️ちなみに、旦那さんが自営業の場合は遺族厚生年金すら受け取れません。
もし、専業主婦の奥さんがまた元のように働けなかったら?
そもそも定年まで働く気がなかったら?
高収入のご主人の場合、多そうですよね。
商社マンと結婚して、ご主人が駐在に行くことになって奥さんが仕事辞めて赴任先についていくパターンはよく見ました。配偶者が転勤の多いお仕事をされている場合もその可能性は少なくありませんよね?
もちろんあってはならない事ですが、場合によっては残された側の人生が大きく変わってしまう可能性があります。
新婚ホヤホヤの一番幸せな時期に想像したくもない話かもしれませんが、リスクをしっかり知っておいて欲しいんです。
たまに、「そんな時は嫁は働きます。うちの嫁、働くの好きなんで。」
なんて言うご主人がいますが、奥さんの本音はどうでしょうか?
「ご主人は、奥さんの事を幸せにしたくて結婚したんじゃないんですか?」
とたまに感情的になりそうな時があります。。
上記みたいな事言うご主人は意外と少なくないです。(多くの場合は本心ではありません。)
でも、残された側は本当に大変です。。
知らないだけで大変な事にならないように、大切な人のために準備しておきましょう!
今回、伝えたかったのはこんなお話しです。
ご覧いただきありがとうございます!
はせたく
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