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40歳、私の感情を揺らした小さな嵐

こんにちは、HASEです。今日は私が40歳を迎える頃に経験したちょっとした心の嵐についてお話ししたいと思います。同じような気持ちを抱えている40代の背中を、少しでもそっと押せたら嬉しいです。


「40歳が怖い」


40歳になるのが怖い――そう思い始めたのは、38歳くらいの時でした。それまでは、毎日子どもたちの世話に追われて、あっという間に日々が過ぎていくような生活。でも、ふと鏡を見たとき、目元の小じわや、疲れた顔が目に留まりました。「あぁ、私ももう若くないんだな」って。その瞬間、心にぽっかり穴が開いたような気持ちになったのを覚えています。私の地元の友達はワーキングマザーがほとんど。そんな友達を見ていると毎日が充実していて、年老いて人生を振り返った時に「輝かしい日々」と感じるんだろうなぁと勝手に思っています。それに比べて自分はどうなんだろう。「40歳って、人生の折り返し地点だよね?」「このまま年老いて、そして死ぬのかな?」なんて考えが、頭の中をぐるぐると回り始めました。特に夜、子どもたちが寝静まった後の静けさが、私の不安を増幅させました。「これでいいの?」「胸を張って子供達に自慢できる人生なの?」「私は何をしてきたの?」そんな自問自答が、毎晩のように続きました。


ミッドエイジクライシスという言葉を知る


そんなモヤモヤした気持ちを抱えたまま、40歳を迎えました。正直、誕生日を迎えたその日も、「おめでとう!」と言われても素直に喜べなかったんです。夫や子どもたちの笑顔を見て「幸せだな」と思う反面、自分の心の中はどこか空っぽ。
そんなある日、何気なくネットで記事を読んでいたとき、「ミッドエイジクライシス」という言葉を見つけました。直訳すると「中年の危機」。その言葉を目にした瞬間、「あ、これ、私のことだ!」とピンときました。
記事には、40代を迎えた多くの人が経験する漠然とした不安や自己否定感について書かれていました。「人生の半ばに差し掛かり、自分のこれまでの人生を振り返り、未来を考える中で起こる心理的な危機」――まさにそれ。私がずっと抱えていた、言葉にできなかった不安の正体がやっとわかったんです。


「他にも同じ人がいるんだ」

その瞬間、不思議と心が軽くなりました。「私だけじゃないんだ。同じように悩んでいる人がいるんだ」って気づいたからです。私が昔から自分の気持ちに折り合いをつける言葉があります。「他にも同じ人がいる。」この言葉を心の中で唱えるだけで、私はいつも救われてきました。
例えば、子育てで悩んだときも、ママ友に「うちの子も同じだよ」って言われると、肩の力がスッと抜ける感覚、ありませんか?あの感覚に近いものを、この「ミッドエイジクライシス」という言葉からもらったんです。


今だから思うこと


40歳を迎えてから2年が経ちました。今思うのは、「あの時の不安は、私が自分自身を見つめ直すための時間だったんだな」ということ。あの嵐のような感情がなかったら、私は今でも自分の人生について深く考えることなく、ただ流されるように生きていたかもしれません。
もちろん、今でも不安になることはあります。子どもたちが成長するのは嬉しいけれど、子ども達が巣立った後、私はどう生きていくんだろう?とか。でも、あの時の経験が私に教えてくれました。「不安を感じることは悪いことじゃない。それは新しい自分を見つけるためのサインなんだ」って。


最後に


もし、この記事を読んでいるあなたが40歳を迎えるのが怖いと思っていたり、漠然とした不安に押しつぶされそうになっているなら、まずはその気持ちを認めてあげてください。そして、知ってください。あなたは一人じゃない。私も同じような気持ちを経験しましたし、きっと他にもたくさんの人がいます。
「他にも同じ人がいる。」この言葉を心に留めて、少しずつでも前を向いて歩いていけたらいいなと思います。一緒に、40代の新しい扉を開けてみませんか?

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