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カウンセリングの時間枠を守る対応法

カウンセリングには「枠」があります。

「枠」とは、カウンセラーが超えてはならない一線のことです。

今回は、カウンセリングの時間の枠について紹介していきます。

カウンセリングの枠組みを守る重要性を学んでいきましょう。


①クライエントが遅刻をした場合



クライエントがカウンセリングに遅刻してしまうことはよくあります。

このような場合は、遅刻の意味を考えながらクライエントが来られるのを待ちます。

例えば、

・突発的なトラブル(渋滞や事故など)
・時間の勘違い
・カウンセリングへの抵抗

などが考えられます。

トラブルや時間の勘違いなどのように「ちょっと遅れただけ」と軽く考えずに、前回のカウンセリング内容を振り返るようにしましょう。

クライエントがカウンセリングに負担を抱えた可能性が考えられます。

クライエントの表情や語りを思い出し、カウンセリングに来たくないと感じた意図を考えましょう。

もし、遅刻してカウンセリングの開始時間が遅れたとしても、終了時間が延びることがないようにしましょう。

②クライエントが早く来た場合

クライエントがカウンセリングの開始時間よりもかなり早く来てしまうことがあります。

このような場合は、カウンセリングの開始時間まで待つようにします。

カウンセリングに早く来る理由には、

・カウンセラーやカウンセリングへの好意
・時間の勘違い
・不安の増大

などが考えられます。

クライエントが深刻そうにしているからと、安易に開始時間を早めてしまうと、時間外でもカウンセラーは話を聴いてくれると勘違いされてしまいます。

カウンセリングの進行にも悪影響が生じるため開始時間を守るようにします。予定の開始時間まで待ち、有益なカウンセリングを実施できるように、前回の記録を振り返るなど準備をしましょう。

③終了時間を過ぎた場合

クライエントがカウンセリング終了時間を過ぎても話を止めようとしないことがあります。

このような時は、時間が過ぎていることを伝え、話を中断します。時間が過ぎたことを伝え、続きは次回聴くように伝えていきます。

クライエントとの信頼関係が築けていると、カウンセラーもクライエントと話すのが楽しくなり、カウンセリングの時間も押してしまいがちです。

また、大切な語りの途中であっても終了しなければなりません。

大切なことを聴くためにも、終了の10〜15分前には「何か話しておいた方が良いことはありませんか?」と声をかけるようにしておきます。

終了時間の意識をカウンセラーとクライエントが共有できるように心がけておきましょう。


④クライエントが突然やって来た場合

予約をしていないのに、取り乱したクライエントが突然カウンセリングルームにやってくることがあります。

カウンセラーは、カウンセリングは予約がなければ受けられないことを説明し理解してもらうことが重要です。

不安の増大や緊急事態の発生時に、話を聴いて欲しくて突然やってきた場合は、まずクライエントを落ち着かせることが重要です。

信頼関係を崩さないように注意しながら、「予約がないと話を聴けない」ことをクライエントに理解してもらえるように伝えましょう。

⑤時間外に会うように誘われた場合

信頼関係の築けたクライエントから、

「お茶しませんか?」
「ご飯を食べに行きませんか?」

と誘われることがあります。

お礼をしたい場合、好意や恋愛感情から距離を近づけたく誘われることがあります。

時間外に会おうと誘われた場合には「カウンセリングの決まりで時間外に会うことはできないんです。」とはっきりと伝えましょう。

ただし、伝えるときには、クライエントを傷つけないように配慮することが大切です。信頼関係が崩れないように、優しく語りかけ、納得してもらえるようにしましょう。

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今回の記事は以上になります。

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