「公」「共」「私」私観
こんにちわ。Hasasukemaruです。
最近ますます暑くなってきて、なんだか梅雨を通り越して、もう夏ですね。
今回は大学院での授業で、面白い話になりましたので、皆さんに共有したくてこのnoteを書きます。
あまり難しい話にならないよう、私なりの例え話を加えながらご説明していこうと思います。
では早速、Let's go!!!
「公」「共」「私」の考え方
今回話す内容は、「公」「共」「私」の話になります。
じゃ、それぞれが指す言葉はなんなのか?経済的な視点に則して説明していきます。
まずは、「公」について。
「おおやけ」とも読みますね。この「公」は、公共、つまり狭義の意味では「政府」や「市政府」なんてことを指します。
「共」は共同、つまり、NGOやNPOなんかの非営利団体や、共同自治組織を指します。
「私」は「わたくし」。個人的な領域を指します。
じゃ、これがなんの問題なのか?
私が今回取り上げるのは、「共」の領域。共同体というものの存在です。
「共」が成り立たない。それって?
私は、この「共同体」というものが成り立っていないと考えています。
そもそも、「公」と「私」は契約的関係によって成り立っていると思っています。
わかりやすい例は「税金」と「公共財」です。
皆さんは様々な税金を払っていますよね?消費税から始まり、住民税、所得税・・・あげればキリがありません。
でも、それってなんで払っているのでしょうか?
税金を払って、皆さんは何を「買っている、得ている」のでしょうか?
そもそも購買とは、自分の欲によるものなので、「私が欲しいものを買う」といった形かもしれません。ですが、税金は払いたくなくても払わないといけないもの、と思って支払っているので、「何を得ているのか」について、あまり意識が向かないのも当然です。
ですが、皆さんは公共の施設を使ったことはありませんか?
市役所のシステムを使い、何かしらの申請をしていませんか?
そういったところに税金は使われていますよね。
図書館の運営、市役所や区役所の運営費、警察官の維持(治安の維持とも言えますね)・・・・。
それが無駄かどうかはここでは置いておくことにします。
ここで言いたいのは、「税金」を支払って、お金とは違う形で、利益やサービスを得ているということです。これを「再分配」と言います。
では、他はどうでしょうか?
皆さんは何かを支払って何かを得ていませんか?
コンビニでお金を支払って、飲み物を買う。
誰かを手伝って(力や知識を提供して)、奢ってもらう。
時には、人に優しくすることで、地位や名声を得ているケースもあるでしょう。
そうやって、「私」は「公」に対して働きかけを行い、何かしらの「利益」を得ていると私は考えるのです。
では、「共」はどうでしょうか?
非営利団体を例に挙げましょう。
非営利団体は、利益を上げてはいけないと言われています。
(共同体も行動や目的、コミュニティーを一緒にするだけで、利益は上げないものだと私は捉えています。)
それは国が定めたことであり、それを皆さんも周知のことだと思います。
では、この「共」、本当に利益を得ていないのでしょうか?
例えば、街づくり系のNPOだとしましょう。
街づくりのために地域に入っていきます。
そこで、知識や経験を提供し、NPOとしての実績と、気に入られれば、「支援」という形で援助がもらえるかもしれません。
そして、パンフレットや地域貢献活動などを行い、その対価として、信頼性や実績を積み重ねていれば?
それって何かを支払って何かを得たことになりませんか?
確かにお金を得るために活動しているわけではありません。
権利向上や、社会を良くするために動いているかもしれません。
ですが、活動することによって権利を得られるのであれば、それは共同体なのでしょうか?
NPO団体の中で、本当に「人を救いたい、助けたい」という思いで参加されている人もいるかもしれません。それは否定しません。
ですが、組織である以上、活動を続けるためにも、知名度を上げることも必要になってくるだろうし、活動の副産物として何かを得たいと思うのは当然のことだと思います。
じゃ、それって共同体っていうのかな?と思うわけです。
つまり、何が言いたいか?
つまり、共同体として何かを分離する必要があるのか?ということです。
見かけ上は、共同体の体をなしているかもしれません。
ですが、内情は、「私」と「公」の複数の関係が存在しているのではないでしょうか?
今回は、私の意見に批判をもらったので、少しでも自分の言葉を言語化しておきたくて、このnoteを書きました。
「共同体」は大切!という論者だったので、「共同体」を否定した私が許せなかったようです。
皆さんは、この「Hasasukemaru的社会契約説」をどう思いますか?
皆さんの教養の一部になることを期待して。
追記
この話はNPO団体様等を批判したわけではなく、あくまでも社会構造的な話がしたいだけですので、お気を悪くされた方がいらっしゃいましたら、申し訳ございません。
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