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余白のある家

昨年、設計を担当した住宅の写真を撮りに行きました。久しぶりの訪問でお引渡しの頃に比べ、隣家の借景や玄関先の庭が育ち、リビングから見える景色や光が想像以上に気持ち良く感じられました。
実は、この住宅は、私が担当した最初の住宅なんです!設計から竣工まで初体験のことばかりで施主やボス、工務店の皆さんに助けられながらの仕事でした。様々な点で学びが多かったですがやはり、出来上がって施主が住み始めた空間から得る気づきもありました。
窓辺からの光の入り方、南面に開口が一つもなくても明るく心地良い空間になること、無垢材の床や塗装した壁の風合い、天井の高さの変化による効果、ダウンライトをほぼつけない空間にして良かったことなど、それ以外にもたくさんありますがどれも設計してるときにはっきりとわからなかったことが身をもって体感できました。何より私達以上に施主のご家族がその魅力を理解され、その体験を大切に日々暮らして下さっていることに感動でした。
これから長い時間をお過ごしになるこの住宅がどのように育っていくのか。そんなことに思いを馳せながらこれからもこの住宅を見守って行けたらと思います。

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