雨過天晴
新居への引っ越しがある程度落ち着き、
家電大好きおばさんによる妥協無き配線戦争もひと段落し、
己の行動力と実力に自己陶酔する魔法期間が終わると、
やがて、やってくるのですよ。やつが。さ、のみしい感情が。
この頃は、新居だしタワマンだしで、
いろんな友人がひっきりなしに遊びに来てくれて、
来ては「本当に別れて正解だよ」とか
「よく頑張ったよ」「耐えたよ」など
「あんなモラハラ離れて良かったよ」まで
まあまあ好き放題言って帰る儀式が連日続き、
今思えば33歳にもなって、
4年同棲した方と別れて家を衝動買いした友人は
狂気の沙汰でしかなく、心配だっただろう。
ただ、長年付き合った方と別れたことがショックだったより
別れてからこうにも好き放題言われるのかという事実が
傷口にずっと塩を塗られているようで、とても痛かった記憶が(笑)
と同時に、周りに意見させまいと随分独走していたのかなとか、
仮にも人生で初めて自分の意志で結婚したいと思えた相手だった事実や
いろんな事が走馬灯のようにぐるぐると、
そして恋への恐怖心ゆえ、当面一人でいようと謎の決心をしたのだ。
そうは言っても、
楽しそうな友人夫婦やカップルを見ると羨望の気持ちはある。
え。人間だもの。恋人はいらないけど、デートぐらいはしたいもん。
そんな時に、
朝まで飲んで帰ってきたある日。リビングからちょうど朝日が見え、
なんとも言えない込み上がる気持ちと、謎の悔しさと、寂しさで
涙が止まらなくなった。
おいおいおいおいおい。
絵に描いたように、結婚できず、毎晩酒ばっか飲んで、飲んでは泣くめんどくさいおばさんまっしぐらやないかい。とメンがヘラっちゃう前兆を感じた日であった。
なんとしてもそれは阻止すべく、私は人知れず、
友人と人生で初めてのマッチングアプリに手を出したのだ。
とても軽い気持ちでね。
#マッチングアプリ #妊活一年生 #妊活記録