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妊活の始まり~聖路加病院との出会い~

大変お待たせ致しました。
ちんたら忘備録が終わり、ようやく本題です。

時は2021年3月を過ぎた辺り。
無事入籍を終え、
GW前の引っ越しを控えていた時期に、
具体的にいつからどこでどうやって
妊活を開始するかの話し合いが行われた。

終わりの見えないコロナによる反復される自粛影響で、
病院に近づきたくない気持ちもあったし、
不妊治療の保険適応の話もこの頃にはふわっと
2021年春にはー。という温度感だった。

実は以前、
一度新宿の某有名クリニックの玄関を叩いたことがあるのだ。今更卵管が迷子になった訳でもあるまいし、
当時の家が近かったのもあり、
30歳を過ぎたのを機に閉ざされた神秘なるベールを、
せめて仕組みを知ろうと予約をした。
初回だったにも関わらず、精液検査するためのキットを
いきなり渡され、有無言わせずに血液検査させられ、
3時間ほど拘束された挙句に4万円ほど取られ、
最後にパートナーの同意書なるものをどっさり渡され、
書いて来てください。と。
あたかも流作業かのようにスラスラと無表情で早口で捲し立てる同年代ぐらいの女性医師にやや違和感を感じた記憶が鮮明にある。
そして戸惑っている私を横目に、
「まさかまだ話し合ってないのか?」
「必ず同意を経てから来るように」と念を押され、
仕組みを知るためなら講習会を先に受ける、
もしくは一回普通の産婦人科にかかるのが正解だとこの時知った。

話を聞いている時に当時のパートナーでは協力が得られなさそうだし、全く共に不妊治療を歩めそうになかったのが説明を受けてイメージが湧いたので、
結果としてその直後に交際の終了を告げたことは、
当時猪突で突進した唯一の収穫だ。

いや、実に大事な転機をこの病院が与えてくれたので感謝しかない。が、ややトラウマだった私は、4万円もした検査の結果を聞きに行っていないのだ。


私の不妊に対する知識は、この時点ではここまでしかない。


以前も書いたように、私は左右共に卵管がない。
わかりやすく言うと、卵子と精子が一生出会わないので、
避妊する必要はない。
逆を返せば、誰かの手を借りない限り、
妊娠することも一生ない。

この時点では、
ひとまず原因不明な不妊ではない点においては、
私に残された妊娠の可能性は「体外受精」もしくは「顕微受精」のみ。
もちろん代理母の選択肢もあるが、一旦ここでは除外しよう。

不妊治療と言っても、人によって本当にさまざまで、
基本は自然に近い状態で授かる方法から試し、
徐々に他力本願ハードモードへの移行するのが常である。
この辺りの話は次回詳しく説明するとして、私が歩む不妊ロードはこの時から「体外受精」一点攻めなのである。
いきなり飛び級でハードモード突入!その分卒業もきっと早いと自分に言い聞かせて。

新居は聖路加病院からほど近いところにあり、
正直聖路加病院が近くにあったからこのお家にしたと言っても過言ではないが、今となればこれが本当にストレスを半減までは行かないが通院時間の煩わしさがないだけでも、どんだけ楽かを徐々に知ることになる。

そんなこんなんで、
引っ越しが落ち着いた6月に私は高貴なる聖路加病院の玄関を叩くこととなった。


=今日のコソコソうんちく話=
聖路加病院は"せいるか病院"と読みます。
漢字はあくまでも当て字で、
本当は"St.Luke's"で"聖ルカ"が正解です。
※あまりにも"せいろか"という人が多く、
最近はせいろかでも正解としているらしい。


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