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初めての採卵〜排卵誘発剤の巻〜

コロナだって言うのに、
ちゃっかり沖縄でウェディングフォトを撮り、
友人としっぽり北海道旅も終え、
予想外の3匹目のもじゃ(猫)を迎えたりと、
意外と気持ちが沈む暇がなく、
初めての排卵誘発剤期を迎えることとなった。

月経が来た9月末のある日、
17時を過ぎる場合は翌日を1日目とカウントし、
3日目以内に病院へ予約を取り受診。
そこで卵巣の状態を確認し、今周期体外受精ができるかをチェックされる。

※ここでも関門突破しないとまた治療が織り込まれる※

幸い問題ないとのお達し。
とりあえず一安心だが、
正直ここまでの間に何回内診したかもう覚えてないので、
不思議とあの内診される時のいやーな感じに対する恐怖心が皆無になる。
もちろんお主のズボンを脱ぐ抵抗や
男性だろうと女性だろうと
いかに素早く正しい姿勢で開帳スタイルになるか
全くもって恥じらいなんぞ無くなる。
思わぬスキルの習得だが、
今度はこんな頻度で開帳するのなら
(今後のことも見越して)
一層ツルピカにしたいと言う願望が強まる。
みんなそうかわからないが、
一定数同じ思いの人はいるのではないかと憶測する。

はい、ここからいよいよ魔王ステージの突入です。

その後すぐに排卵誘発剤の投与を始めることとなった。
ここも病院によって薬剤は様々らしいのだが、聖路加様は
来院スタイルでのhMG(ゴナールF150ml)の筋肉注射とのこと。
他にも自分で打つタイプの注射や飲み薬があるらしいが、
それは病院によって異なるし、費用も結果も少し相違があるとのこと。
おそらく病院によっての方針相違はこの辺りから
顕著に体感してくるので、色んな病院の説明会を聞く意味が初めてわかった。
とはいえ、家から最寄りなのが聖路加様なため、
最初から私にはそんな選択肢などなかった。

ただこの時、約10日間毎日前日に言い渡される時間に来院し、
注射を打たないといけない事を知った私は、
心から通院距離が5分以内であることに対する
この上ないありがてーと言う気持ちになったのは記憶に新しい。

筋肉注射と聞き、あーちょっと痛いインフルエンザの奴ね。
と悟ったそこのあなた。はい、正解です。
チョロいじゃんと思ったそこのあなた。
いいえ、不正解です!

インフルエンザの注射は大人で0.5ml。
今回のhMG(ゴナールF)さんはなんと150ml!!!
量が300倍と言うより濃度が300倍なので、
気抜いてると看護師さんにカウンターパンチ
してしまいそうなぐらい痛い。ただただ痛い。
そして量もまああるので、滞痛時間が長い。
体感は30秒ぐらいあるが、もう少し短いかも。

これを約10日だ。
初日で時間の融通が効かないことに項垂れる前に
この予想外の激痛にマジ泣きしそうになる。
なぜ…先生たちはこれをもっと強調しなかったのか…
そうか、彼らはプロではあるけど、
経験者ではないため、あくまでも医学的に、
もしくは想像や患者の話などでしかわからないのか。
おいおい、この先不安要素という名の地雷まだまだありそうだな…

そう、この時は予測のしようもなかった、
「排卵誘発剤」と言う魔物の本領発揮は
まだまだこれからだということを。

こんなのまだ挨拶程度の序の口に過ぎなかった事を。

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