人生初のマッチングアプリ
こうして人生初のマッチングアプリに手を出したのだが、
思ってたより使い勝手も良く、意外とちゃんとしてて(←お前何様)
友人とともに始めたこともあり、
この頃は毎日どんな人がいたとかの報告会もとても楽しかった。
そして数々の写真を履歴書のごとく選別するわけなんだが、
そこで自身の異性に対する自分でも今まで気づかなかった
見ているポイントBEST10をまとめてみた。
No.1 圧倒的L字型輪郭の方が好き
(毎回指止まる際の見た目の一貫性よ。これはいいねしているとは別ね)
No.2 歯。本当に歯大事。絶対歯
(元カレが同棲1年半時に下の歯2本ないことを知らされた時の霹靂よ)
No.3 身長
(もし選んでいい立場なら私は174cm以上が好みのよう)
No.4 海外経験の有無
(絶対条件と言っていいぐらいだった)
No.5 お酒を飲むかどうか
(全く飲まない方はトラウマあり)
No.6 住んでいるエリア
(30キロ以上近いじゃんと思うが、どうやら私は10km以内を気にしてた)
No.7 年収
(相手に辛い思いをさせないかという理由である程度下限を決めていた)
No.8 趣味
(音楽フェス・キャンパー除外傾向にあった私の隠れ陰キャ発覚)
No.9 髪
(もし可能なら、一旦は予備軍含め優先順位を下げた)
No.10 写真の画質
(自身がガジェット・電化製品オタクのため、真逆は辛い)
こうして並べると、
今まで気にしたことも、羅列したことも、テキストにしたこともない
自身への新発見や異性の見てる点などが一目瞭然で露呈されるので、
この時はマッチングアプリすげええ〜となっていた。
もちろん冷やかししてもしょうがないので、
いろんな職業の方と会って、知らない業界の話が聞けて
あれはなかなか良い活動ではあるが、流石に週3ぐらいしごおわ後に知らない男性とハイテンションで酒を交わすのは、まるでキャバクラにでも転身したかの錯覚に陥るぐらい八方美人エキス炸裂で疲れるわけで、キュンキュンしては踏み出せないの繰り返しで、好きとはなんだっけ?あ、いや、デートする相手が欲しかったんだからこれでいいんだ。となっても相手は真剣に生涯を伴う人をおそらく探しているわけで…段々とこの宛のない活動に疲弊してきた頃の2020年元旦。
久しぶりに全く予定がなかった私は、
人生で初めての長期休暇を取り、クリスマスを避けるかのように
母と共にトロントに住む叔父を訪ね、その後ニューヨークで年越しを過ごす事となった。
そう、この直後に誰もが予想しない
毎月飛行機に乗らないと発作が起きちゃうこの身にとって
あまりにも辛すぎるこうも長く続くコロナがやってくるとは。
そしてそれにより、私自身の人生が大きく一変することとなることも。
この時はまだ、ただただ町行くアベックたちの背中を
ぼんやりと寂寂たる羨望の眼差しを送る日々が続いた。