言語化が苦手な方におすすめの練習法
ちょっとした頭の体操です。言語化に苦手意識がある方は5分ほどお付き合いください。
そもそも言語化とは
言語化とは、表現しづらいものを言葉で説明することです。
輪郭がぼやけたことがらを「これって、なになにの形みたいだよね」と説明し、短い言葉で表現をして、輪郭を浮き上がらせることです。
ぼくは現在「伝えるプロ」としてSNS発信しています。もともとは言語化が苦手でしたが、セールスの仕事を通じて上達してきました。言語化は訓練でうまくなります。
さらに、言語化スキルは日常から磨くことができると思います。
具体的には、輪郭がハッキリしないことがらを「短い言葉で表すとどうなるか」と想像する。そんな練習をしてみてはいかがでしょうか。
具体的な練習法
例えば、後輩A君との何気ない会話で考えてみましょう。
「先輩…さっきすごく失礼なお客さんから電話がかかってきたんです…。いきなり怒鳴られて…こちらは悪くないのですけど…説明しても一方的に話をしてきて…切られてしまいました」
後輩A君に対しては「まあまあ、そんなこともあるよね」みたいに受け答えをするでしょう。
一方で、この後輩A君の「気持ち」を考えます。「気持ち」というのは、輪郭がぼやけてますよね。A君の気持ちを、短い言葉で表すと何でしょうか?
例えば、
嫌悪感
憤り
不快感
不愉快
腹立たしさ
などでしょうか。これらが、A君の「気持ち」という、輪郭がぼやけたことがらの言語化です。
人と会話をしながら、相手の感情を短い言葉で表すとなんだろう?と考えてみるのです。すると、感情を言語化するのがうまくなります。
では、この怒鳴ってきたお客さんの「キャラクター」を考えます。「キャラクター」って輪郭がぼやけてますよね。この人を短い言葉で表現すると、何でしょうか?
「電話で騒ぐクレーマー」といったところでしょうか。
では、後輩A君が電話で怒鳴ってくるお客さんをなだめようとした「シチュエーション」。「シチュエーション」って輪郭がぼやけてますよね。これを短い言葉で表現すると、何でしょうか?
「トラブル対応」でしょうか。
まとめた言葉を組み合わせると、後輩A君の状況を短く言語化することができます。
「後輩A君は電話で騒ぐクレーマーのトラブル対応で憤りを感じた」
このように、頭の中でものごとを短く言語化するのです。
言語化スキルを向上させるメリット
言語化できるようになると、説明がうまくなります。
例えば、B部長があなたに問いかけてきたとします。
B部長「あのさ、A君のことなのだけど、なんだか彼、元気無さそうなんだが…何かあったの?」
言語化が出来ていないと、このように説明しがち。
「A君のもとに電話がかかってきて、失礼なお客さんだったらしく、いきなり怒鳴ってきて、こちらは悪くないのですが……(続く」
説明が分かりづらいですね。
言語化が出来ていると、こう説明できます。
「A君は電話で騒ぐクレーマのトラブル対応で憤りを感じたようです。いきさつは……(続く」
とても分かりやすいですよね。
あなたの周りの言語化がうまいタイプ、きっと、後者ではありませんか?
まとめ
言語化が苦手な方におすすめの練習法は、日頃から、輪郭がハッキリしないことがらを「短い言葉で表すとどうなるか」と想像することです。
日常で出来る、ちょっとした頭の体操でした。
ぜひやってみてください。
最後までありがとうございます。
お願いが3つあります。
本noteは「会社員の攻略本」がコンセプトです。次の記事もぜひお楽しみに!
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