酷暑の四日間、シリーズ第二巻「破天荒解」データ送付 VOL.106
●富ヶ谷交差点。7.29、道路の反射熱が強烈。●ストレッチをするいつもの公園も、人影がない。8.1.
●椿の実が付いています。これからどう変わるか……。一万歩、ジョギング・ウォーキング。8.1。●8.4。曇天の中、散歩に出るも、まもなく雷と豪雨、びしょ濡れで戻った。
〈本文〉
●お暑うございます。酷暑お見舞い申し上げます。
7月31日の午後10時、「破天荒解」~初音の裏殿・第二巻~の本文データと、モノクロ表紙、カラーのカバー表紙と帯のデータを、印刷・製本屋さんに送りました。 本文の原稿は、一ヶ月程前に友人にチェックをしていただきました。誤字・脱字、固有名詞の誤記など、百数ヶ所に及びました。感謝申し上げます。 それを元に、一ヶ月近く掛けて、私なりに見直し、一巻の「怪物生成」のあらすじを付け、目次を作ったり、主な登場人物や、「あとがき」を書いたりして、本文全体の、書体や収まり具合をチェックしました。修正したい部分は、次から次へと出てくるものです。どこかで見切りを付けないと先に進みません。
ページ数の厚みを計算して、カラー表紙のレイアウトや、帯のコピーなどを考えました。 併せて、本冊子に挿入する栞や、DMのレイアウトも同時並行作業をしています。 本文の印刷・製本工程に「お盆休暇」が入りますので、工場が休みになる前に仕上がりサンプルを仕上げて貰うようにデータを送らないと、納期が大幅に遅れます。そのためこの4日間、机にかじりついて、作業することが必須でした。お盆休み前に私の手許にサンプルが届く予定ですので、工場が休みの間、つまりお盆期間中に、私が最終チェックをする予定です。 チェック作業も4日目ともなると、さすがに頭が働かず、月が変わった8月1日の朝、酷暑の中「ジョギング・ウォーキング」およそ一万歩。頭すっきりで、DM作成しています。
今回の「破天荒解」~初音の裏殿・第二巻~は、四百字詰原稿用紙で、1,110枚あります。中編小説の3冊~4冊分ほどあります。様々なエピソードが描かれていますが、概略はおいおい、ブログで御紹介します。
このシリーズの私の大きなテーマ(執筆動機)の一つは、戦後の単純二元化された歴史・時代小説と、その次元を全く異にする物語を読者の皆様へ提供することです。 これまでの歴史時代小説は、右か左か、好きか嫌いか、善人か悪人か、味方か敵かと、いわゆる劣悪な二元論の観念に捕らわれている作品が多いのです。多くの人に読んで貰うために、筋立てを単純にして、言葉も平易にして、復讐劇に仕立て、それによって溜飲を下げるような読者を獲得し、作品は大ベストセラーになりました。まあ、それも高度成長期には、大いにその役割を果たしたのですが、そのような時代はもう戻ってきません。
またもう一つのテーマとして「長編小説」の面白さを味わっていただくことです。 これは思いのほか、難しいのです。はっきり言いますと、根気が続かない日本人が大部分だからです。
もっとも、ゴーストライターの書いたタレント本しか売れませんからね。
明治以来、日本の小説は、書きおこしの長編小説はほとんどありません。日々掲載される細切れの新聞小説を再編集したその結果は「長編」になりますが、それ以外は、原稿用紙で300枚ぐらいが書きおこし募集原稿の上限枠です。何故かといいますと、出版社の販促のための「賞」の選考委員が、長編だと読め(ま)ないという物理的な事によります。
商業主義の大手新聞社や出版社の都合によって、日本人の思考回路は短絡化し、複層的、重層的に物事を考えられなくなってしまいました。戦後77年、令和の今に至るまで、我々の思考は如何に単純化されて、「箱庭化」されてきたことでしょう……。世界情勢の複雑さに対処出来ず、太刀打ちできない原因の一つがここに起因します。
あっという間に読んでしまうような「物語」に慣れた日本人には、なかなか私の歴史時代小説は取っ付きにくいでしょうが、嵌まると面白いと思いますし、私のようなコンセプトで書かれた物語の必要性は、直ぐ目の前に迫っています。
●振りかえれば………
皆さん、ここ3年近くの間に身の回りに起こっていることを冷静に振りかえってみてください。 「あれ、何かおかしいな」と思うことだらけです。感じない方は失礼ですが、「飼い慣らされてしまった」方々です。残念ながら多くの日本人がここに属してしまったようです。 世界で起こっている様々な事柄は、表面だけの考察では決して判りません。
しかし見えざる敵はしたたかで貪欲で、世界は嘘と汚辱に満ちています。その全体構造を知らない限り、唯々諾々と操られたままです。
「しかしな、それを知ったからといって、俺には関係ないし、第一、何も出来ないじゃないか。世間の流れに棹ささず、そこそこの生活をして、生きていければ良いんじゃないか」
まあ、そういう日本人が日本を壊滅的な状況に追い込みます。我々の生活も、この状態をそのままスルーすると、悔いの残る人生を送らざるを得なくなってしまいます。 貴方が埒外と思っている限り、この先も簡単なからくりに翻弄されたまま、貴方の人生はあらぬ方に流されてしまうでしょう。そんな事が、決してあってはなりません。
史記・卷6 第6 秦始皇本紀に【土崩瓦解(どほうがかい)】と言う言葉があります。 一部分の崩れから、全体がばらばらになることですが、今まさに日本そのものは、一部どころかあらゆる組織の内部が腐敗して、顕在化しています。それは目を覆うほどです。
敗戦後GHQが、二度と日本を復活させないように、また冷戦に備えるために、アメリカCIAがその先兵として、政界、財界、官界、マスコミ界の戦争利得者達を利用して、日本を実質統治しました。いまだに続いています。これらのことは、資料が公開されていますので、一連の関係を繋げられますが、ここでは触れません。同様に中共との癒着によって利得を得ている輩もいます。アメリカCIA、ネオコンと中共の二股で世渡りしている、政界、財界の「超有名人」もいます。
「あなたのやっていることは、日本を、日本人を売る悪行なのだぞ」と申し上げたい。
これは陰謀論でも何でもありません。全て公開されている情報を組み上げるとこうなります。 「アメリカ国立公文書記録管理局」(NARA)には、機密指定を外され解禁となった太平洋戦争や沖縄統治に関連する書類などが閲覧でき、何十年前の「嘘」がばれるというわけです。
●このままだと日本が一番わりを食う
間違いなく言えることがあります。 世界には戦争したくてしょうがない輩や、人間を精神的に奴隷化し、統治しようと企む、とんでもない輩がいるのです。政治、金融、情報操作、思想統制を計画し、我々の生活、生命財産、つまり人間の入り口と出口を完全に管理しようとしている悪魔のような者達がいるのですよ、皆さん。
しかしここに来て、この思い上がった輩は、急ぎすぎて思わぬところから破綻をきたしました。
今それを取り繕うために躍起になっています。あらゆる組織(残念ながら、国連もその下部組織も、政府も含まれます)は、メディアを利用し、強力なプロパガンダ活動を仕掛けてくるでしょう。実力行使も辞しません。メッキが剥がれ落ち、その目論見が見破られそうになって、恥も外聞もなくあらゆるものをかなぐり捨てて、攻勢を掛けています。必死です。判りませんか?
ロシア・ウクライナ問題の最中、安倍首相暗後、真っ先に駆けつけ、岸田首相に会った、民主党・ユダヤ系ネオコンの代表、ブリンケン国務長官。7月25日には、シオニスト・ネオコンであるヌーランド国務次官も来日した。 「世界で最も危険な女」という称号を得ている女性です。来日してほしくない人物の筆頭で、現在、世界の混乱を実働部隊として演出しているもっとも危険な女性です。 自ら選ばれた者と勘違いしている奴らにとって、その他何十億の人間の命など何とも思っていないのです。岸田首相の引きつった顔が目に浮かびます。
既に「飼い慣らされてしまった人」が国のトップではね……。
日本政府は我々を守ることはしないでしょう。思い出してみてください。30年間、日本の平均国民所得は上がらなかったのです。我々国民は真面目に働きましたよ。その利益は、日本の「売国奴」達によって、主としてアメリカの景気を支え、中国の軍事力増強に貢献しました。FRBの言うがまま、日銀・財務省は、国民の利益のために何もしませんでしたし、日本マネーで軍事力を増強した中共が狙いを付けているミサイルは、日本に向けられています。こんな馬鹿なことがありますか。日本は国家として完全に負けたのです。実に「ヘタレ(俗語です・各自調べてください)な日本政府です」
こんなことを言うと、「何に負けたんだ」という、危機意識ゼロの真のアホが逆に騒ぎ出します。こういう輩が、日本の政治家の中にも大勢いますよね。 本当は、洗脳されてしまったアホ達に、こちらがとやかく言うことはないのですが、そうしないと、こっちが、その「同調圧力」によって多大な迷惑を被ります。本来、国民の人権を守るべき政府・行政が我々の生活を苦しめています。多くの日本人が頑張って生み出した利益は、受けるに値しない者達に流れてしまいます。こんなことを許せば、日本は終わります。そんなことをさせてはいけません。
一人の力では日本再興はかなり困難ですが、ベクトルを大きな目的に合わせれば、それぞれの立場で様々な事が出来ます。
歴史は同じ事を繰り返すことはありませんが、必ず「韻」を踏みます。為政者の自己保身の優柔不断や、極左、極右のデマゴーグや、マスメディアによる情報操作や情報封鎖によって、例えば気候変動などによる「食糧不安」が、「食糧不足」と報道され、「食糧危機」と増幅され「食糧飢饉」となる危険を孕んでいます。そこに乗じて、一攫千金を企む悪党達が、更に事態を悪化させ深刻にさせます。
危機意識を肌で感じられない、重篤な想像力欠如者が多くなってしまったのも事実です。 そのような人に敢えて問いたい。
「欧米のマスメディアやNHKが、『真実の報道』として我々に伝えていることが、なんか変だなと思ったことがありますか? ひょっとして、違ったことが行われているかも知れないと、想像したことがありますか?」
多くの方はないでしょうね。それもその報道に対して反証を理論立てる、他の情報の取得すらしていない(出来ない)状況にあるのですから……。
正しいか否かを判定するにも、多角的な情報収集能力と、柔軟な思考力が必要で、それにはある種の訓練が必要です。
まあ、その訓練に私の小説が多少お役に立てるかも知れません。手前味噌のようですが、それなりの自負を持っています。と言うのも、主人公金吾の問題解決の仕方が、まさに今、日本人一人一人に求められる「訓練」するアプローチそのものが書き込まれているからです。
幕末維新を舞台にした「初音の裏殿」シリーズは、楽しみながら、歴史の裏を知ってもらい、逼塞した状況をどう打破するのかが書き込まれています。 それが、古稀を迎えた私の物書きの立場だと位置づけています。
●第二巻「破天荒解」で、物語の壮大な骨格が見えてきた
初音の裏殿シリーズは、天才戦略家、旗本六千石の宇良守金吾が、ペリー来航に先駆けること九年前、琉球でのフランス宣教師と面会したことにより、世界に目を向けた金吾。大藩の薩摩藩や、豪商達と渡りあい、幕府隠密の目をかいくぐり、宇良守軍団という、知的・情報収集能力を統率し、家臣・領民、協力する組織の人々をどう守るかと、具体的な戦略を立て、それを一つ一つ実行していきます。何よりも信頼に足る仲間達と、足場を固めるのがもっとも大切であると、金吾は確信しています。そして、「宇良守軍団」を機動的に活動させ、着々と目標を達成していきます。
物語は、金吾の数奇な血筋から、皇室や公家の裏側にまで及びます。その記述は、従来にない歴史時代小説と自負しています。誰も書かなかった歴史時代小説です。 幕末の政治経済、金融、風俗、社会情勢、列強の動きなども、重層的に描きます。 これまでの二元論に単純化された面白さとは対極にある異次元の面白さが「初音の裏殿」シリーズです。 金吾の一つ一つの計画行動には、瘡蓋(かさぶた)のように何重にも重ねられた既得権益の「全体構造」を、相手に気取られることなく剥がしながら、次に進んでいく、面白さと、爽快感があります。
我々日本人が、今すぐにでも学ぶべき指針が、金吾の行動の中にあります。ダイナミックな面白さと、醍醐味がここに在ります。
金吾の行動とその活躍は、自分自身を取り戻し、この国をどうするか、自分はどう関われば良いのかと、足許をしっかりと見つめて考えようとする方々には、大変面白く役立つ物語でありましょう。また企業経営者・管理者の方にとっては、楽しんで読める「リスクヘッジ」(危険を予測し、それを避けるように対策を図ること)の小説としても有効だと思います。
今回の「破天荒解」の裏表紙のコピーに「弱者も戦い方一つで強者になれる」と記しました。 弱者には弱者の戦い方があります。それを示してくれるのが、宇良守金吾です。
全精力を傾けて執筆した、「破天荒解」~初音の裏殿・第二巻~を、お勧めします。
引き続き第三巻も、書き始めています。
「破天荒解」~初音の裏殿・第二巻~は、9月15日よりネット販売いたします。予約開始は9月1日からです。ノーク出版ネットショップのみの特典がございます。 2022.8.6 春吉省吾
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