別れの日を祝して

もうすぐ春がやってくる
春は別れの季節 そして 出会いの季節

三月なのに曇天の続く空に 雲 雲 雲

放小の校庭には
芽吹く日を待ち焦がれる桜の木々 
一番端っこの一本にだけ
ピンクに色づき咲いている 花 花 花

県立高校は一日が卒業式
旅立ちの歌は
蛍の光か 大地讃頌か 
それとも今風に奏(かなで)とかだろうか

歌いながら振り返るだろう
数え切れないほどの楽しい思い出
ほんのちょっとの苦い経験も

式場を後にする
笑顔 泣き顔 談笑する顔 顔 顔 顔

もう 朝の電車の車中であわただしく
セーラー服のスカーフを結わえる必要はない
学ランやブレザーの埃を取り払う必要はない

さあ 新しい服に着替えよう
ワクワクする出会いが待っている
希望に胸ふくらませるのだ

別れがなかったなら出会いはない
別れがあるからこそ出会いがある

晴れがましい別れの日を祝して


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