気は清らかに大なれ高岡高校ナイン

 真夏日を思わせる陽気となった令和六年四月二十八日、高岡西部球場で春季富山県高等学校野球大会三回戦の三試合を観戦した。中でも第二試合、高岡高校ナインの溌剌としたプレイが爽やかだった。
 先発、リリーフのピッチャーは二人とも小気味よくストライクを投げ込む。迷いがない。どんどんストライクで勝負していく。バックも頼もしい。キビキビとした足運び、グラブさばき。試合は高岡ペースで進み、あっという間にコールドゲームで幕切れとなった。
 頼もしい応援団もいた。小学生と思われるチビッ子たちが、スタンドで応援する野球部員、マネージャーに加わって、メガホンを叩き、声を出して一緒に応援していた。なんと可愛らしい姿だったろう。
 高岡高校野球部員のTシャツの背には「櫻翔」の二字。部員父兄のTシャツの背には「気は清らかに大なれと」とあった。
 気を清らかに大きく持って、白球の舞う青空を翔ぶように活躍する高岡高校ナインの姿を、次の試合でも是非とも見たいものだ。次戦はシード校の高朋。アッと驚く番狂わせを期待したい。

令和六年四月三十日


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