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合意形成の難しさについて
先日、とある勉強会で、「合意形成」の難しさについてのお話になりました。ファシリテーションを学んでいる者として、その難しさは骨身に染みているので、「難しいですよね」という話になったのですが、少し時間を置いて振り返った時に、難しい場面と、そうでない場面があるなぁと思い至ったので、メモします。
明暗を分けるのは、合意形成に至る準備の質
FAJでは4つのスキルを定義しています。合意形成は4番目のスキルになるのですが、1~3(「場をつくり、つなげる」「受け止め、引き出す」「かみ合わせ、整理する」)の質が高いと自然と合意形成に結びつくように思います。「問題」対「私達」の構図が全員に行き渡っていると、極論放っておいても自然に合意に至るんじゃないでしょうか。
逆にどんなに手練のファシリテーターが中に入っても、炎上して「意見」対「意見」の構図になっている場で合意に至るとしたら、とても時間がかかるでしょう。感情の過度な高ぶりを鎮める時間を設けたり、そもそもに立ち返るための面倒さを荒ぶっている人にも了承してもらったりして、大きなマイナスからのスタートになるはずです。
ファシリテーターごとに違うアプローチ
予め一人づつ意見を個別に聞いて回ったり、隠れファシリテーターを増やして場を醸成したり、ファシリテーターごとにアプローチは違っていますが、同じ作物でも、場所によって、農家によって作り方が微妙に違うのと一緒だと思います。
と、そんな事を考えている時に、澤さんの記事が。
数字(事実)で示すとか、サプライズをしないとか、共感できる点が沢山あります。強権発動型ではなく、ファシリテーター型(サーヴァントとか、スチュワードシップ型)のリーダースタイルですね。
マネジメント能力の無い人が、自分に「従わせる」ためや「マウントを取る」ために使うテクニックが組織としての力を大きく削ぐ形になり、それが成長できない理由になる時代じゃないかなと個人的には感じています。ファシリテーションを学ぶと、そういう組織の病理みたいな事にも気付かされます。
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