岡崎体育と私。
『岡崎体育なんてただのキモデブじゃん。』
思えば、とあるアーティストの物販に並んでいた時に右斜め後ろの女の子の放たれた言葉を偶然耳にした時からずっと岡崎体育が気になっていました。
今日は岡崎体育くんのお話を書きます。
3年前になります。
Mステで岡崎体育がexplainという『誰が聞いてもそこそこいい感じに聞こえ、歌っている本人もそこそこ人気のアーティストの錯覚を覚える事が出来る曲』を生放送で聞いた時、あぁ、岡崎体育はこいつかと。
え!?ただのキモデブじゃないじゃん!
音楽もダンスも魅せるキモデブじゃないか!
歌も上手いしメロディも耳に馴染みやすい!
歌詞は曲を説明しているだけなのにちゃんと曲として成り立ち、聞いてる側もリズムとメロディに気がつけば体を合わせてしまい、キレのあるダンスと共にスパッと終わる潔さ!
このスパッと終わる感じは個人的に曲の締め方として好きなやつってだけなのですが。
とにかく、音楽を学術的に学んだ、もしくは作曲ヲタクでないと書けないような曲だなと。
そして岡崎体育の出番が終わり、タモさんが『面白い曲だね(笑)』とタモさんなりの賞賛をしていた時に既に私は岡崎体育のHPをググり、一番近いライブを探してました。
こいつはライブに行かなきゃと。
その年の11月27日Zepp ダイバーシティ東京。
どうやら自分が行けそうなのはこの日でした。
しかし、案の定完売。 遅すぎた。
でも何とかしてやる。
岡崎体育をとにかく生で観なきゃ。
体感しなきゃ。
その一心。
そしてライブのチケットが運良く購入出来たのはライブ三日前。オークションサイトにて定価で購入。整理番号1786番。
当日までに私が出来る岡崎体育の情報収集は全てやってきたつもりです。
動画を漁り、CDを購入、DVDを観て岡崎体育のTwitterの過去を漁り、普段は絶対しないエゴサもしました。
そして、ライブ当日。
ガンダムの閃光を浴びながら会場入りし、運良く前方三列目をゲット。 ステージ上のキモデブの汗と涙をこの体で浴びに行こうと。既に私の気持ちも変態豚おばさんと化していたのですね。
さて、ステージが始まりパフォーマンスに瞬殺されてからあっという間の2時間強。
嘘みたいに岡崎体育は美しかったです。
MCではちょいちょいお客さんを毒づき、自虐ネタも挟み、一人にさせない。
音楽を語り、夢を語り、意義を語り、お客さんに感謝の辞を述べ…てたけどそれでも圧倒的に毒づいていたかな(笑)
でもお客さんをやっぱり一人にさせなかった。
少なくともぼっち参戦の私は全く寂しくなかった。
岡崎体育も一人で戦っているのを目の当たりにしていたから。
そう、サービス精神が異常なのです。
毒づきは恐らく、天邪鬼。元来人見知りの照れ屋あるあるなのだろうと。たぶん。
ライブ後ちょっと思ったのですが、ゴールデンボンバーの鬼龍院の功績はデカすぎたのだろうなと。
金爆のライブも何度も行きましたが、岡崎体育をみて、これ間違いないと。
音楽が良くて真面目に真摯に向き合っていれば奇を衒った音楽表現もきっと正解なんですよね。
少なくとも岡崎体育は正解なんだろうなと個人的に思いました。
私が岡崎体育に出会うまでに長い時間がかかってしまいましたが、彼にハマるまでは3分もいらなかったです。
全ては斜め後ろの女の子達の『岡崎体育なんてただのキモデブ』という言葉から始まり、Mステのexplainであっさりマウントを取られました。
今では『ただのキモデブ』が音楽を諦めなかった理由を知っています。
もう一度言う。
ステージ上の岡崎体育は美しかった。
あの時Mステを観ていなかったらもしかしたら今でも岡崎体育が音楽を続けている理由を知らないままだったかもしれません。
ちなみにMステのexplainは終始口パク、そしてそれを曲中で突然のカミングアウト、途中で水を飲むことが出来るから口パクは便利だよって曲なんですけどね(笑)
あれ私「歌も上手いし」ってさっき書いてたっけ?
みんな、岡崎体育は、面白いよ。