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サッカー選手が良い姿勢を保つための視覚・前庭覚・体性感覚情報収集

フットボーラーのパフォーマンスに視覚は可能性に秘めている。これは、「視る」ことではなく、「動く」ことに関するパフォーマンスの変化が期待できるという意である。

ある程度、フットボーラーとしての経験を積んだ選手たちは調子が良い日に体感したことがあるものだと考えている。進むべきスペースが見えたり、相手がどう動くのかハッキリと分かること、思ったように自由にプレーできる感じなど、表現は多様である。

フィールドにおける自身の位置(GPS)から視覚からのフィードバックで空間における身体方向の予測的機能が生じることで対戦相手より優れたプレーシミュレーションが行われているからであると考える。

その際に重要となるのが、頭部と眼、そして体性感覚との情報統合が重要となる。プレーシミュレーションに対して体性感覚のフィードフォワード、フィードバックが最適化しているため、思ったようにプレー出来る現象が生じる。中枢神経系は複数の感覚野から送られてくる情報を統合し、整合性のある知覚を構築する。すべての情報を知覚することは人間には出来ないため、フィールドではその中で重要な物を無意識的ピックアップしていることが考えらえる。

前回の記事では「相手が止めって見える現象」を脳内シミュレーションの観点から考察した。私たちが何となく調子が良いと感じている際の身体、脳内の現象を理解出来たのではないだろうか。

本稿は視覚が身体の動きに与える影響について考察していきたい。


姿勢制御における中枢神経系の役割


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