サッカーにおける緩急とは何か。ボールタッチから緩急を逆算する。
前回の記事ではリキ・プッチの遊びからプレーを考察した。彼を分析すると緩急で相手とのギャップを作る。ギャップからプレーを作ることを簡単にしている印象を受ける。
この緩急の正体は何かについてボールタッチを中心に考察していく。
サッカーにおける緩急とは何か。ボールタッチから緩急を逆算する。
彼のプレーを観察すると緩急は存在しているが、プレーはシームレスである。速いプレーと遅いプレーの間が存在しない。一般的な緩急は小休止が存在すると考えられているが、現代のフットボールではその様な止まることはあまり多くない。フットボールの進化と共に緩急の概念も変わっていることが考えられる。その正体は何か。
プレーのベクトルと身体構造
動きの方向は簡単に分解すると8方向に分けられる(実際は16方向程度は概念として持っていたい)
前後、横、斜めの各方向が存在すると過程する。
これに身体の向き(面)を合わせると身体の前面が動きやすく、側方、後方は動きにくい。
パスが左前方から来るとし、右後方にターンすると仮定する。
ボールへのタッチをすることを踏まえると面は図解の通りになる。進行方向に面を向けるとボールタッチの難易度が上がり、プレー遂行が難しくなる。
基本的にはボールの向きに面を合わせることがプレー条件として必要になる。プレー状況により異なるシーンも多く存在するが、基礎として必要な事項である。
プレー遂行に必要な要素
ボールタッチを図解すると上記の通りになる。
ボールタッチに必要な要素として下記の要素に分解する。
ボールが到達する時間:Reach speed
身体の向きを変える時間:Turn speed
ボールタッチ時間:Touch speed
これらをいつするかで緩急を作り出すことが出来る。あなたがいつもどの様な概念でプレー、指導しているか考えてみると面白い。
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