目標へ効果的に導くコーチングのスキルとステップ(基礎編)。
スポーツにおけるコーチングとは下記に定義されている。
「競技者やチームを育成し,目標達成 のために最大限のサポートをする活動全体がコ ーチングである」
その上で,具体的な内容としては
アスリートの「有能さ(Competence) の 向上 」「自信(Condence) 関係性(Connection), 人間性(Character)の涵養 」
などを挙げている。
また、コーチングが「選手の社会的・心理的な幸福の向上」にも関わる必要があるともされている。
さらに、コーチングは下記の定義もされている。
「コーチが優れたパフォーマンスを『成果(作品)』として生み出そうとする creative な過程であり,本質的に『技術過程』に属してい る」
ここでは,コーチングを「技術」そのものではなく、「技術」によって行われる「営み」だと規定されている。
結果を求められるスポーツにおいては、「(アスリートやチームの)卓越性を 向上させること」は主に練習やトレーニングの段階に関わることであり、ある競技のコーチたちに、それだけでなく、試合のなかで「その卓越性を発揮させること」が求められている。
コ ーチが選手に直接的に指示を出して,選手交替を行い、選手の動き方を左右するという意味で,コ ーチの役割が多岐にわたる。
アスリー トがコーチングを受けることで自らの卓越性(例えば「身体能力」や「スキル」など)を向上させ、またチームが自らの卓越性(例えば「チームワー ク」や「戦術遂行力」など)を向上させ、それぞれが試合のなかでそうした卓越性を発揮すれば、それは同時にコーチの側では,コーチとしての卓越性を発揮しているということを意味している。
本稿ではコーチングの基礎について整理していく。
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