多田修平スプリント分析。姿勢制御の観点から紐解く。
今回は陸上競技100mの多田修平選手のスプリント分析をしていきたいと思います。
多田修平選手は日本で1番スタートが速いといわれています。
他競技において陸上のように100mをスプリントする機会は少ないと思います。
むしろ10m~30m、長くても70m程度のスプリントだと思います。
そのため、短い距離でいかにトップスピードを出すかが大事になってくるかと思います。
陸上100mにおいてスタートが爆発的に速い多田選手を参考にすることは他競技にも生かせるのではと思います!
他競技ではありますが、多田選手からスプリントが速くなるヒントをつかんでいきましょう!!
早速分析していきましょう!!
この動画を見ていただければわかる通り、スタートがとにかく速い!
そして、体を目いっぱい前傾させて、ピッチがすごく速いことは分かるかと思います。
多田選手のスタートは特徴的だと私は思っていて、他の陸上選手のスタート比べて猫背ではないですか?
一般的には陸上のスタートといったらこのような選手を思い浮かべるのではないでしょうか?
スタート時に体がまっすぐでとても綺麗ですよね!
なぜ多田選手は猫背スタートなのでしょうか?
この姿勢戦略には何か秘密があるのではないでしょうか?
この秘密を解明するためには姿勢反射がキーになってくるのではないかと思います。
姿勢反射とは、脊椎動物において、体の姿勢や運動中の平衡を維持するのに役立つ反射の総称です。
福田の研究によれば,最も効率的に最大限の筋力を一定の方向に発揮できる姿勢制御を担っているのが反射系であり,ヒトではスポーツ中にみられる非対称性緊張性頸反射(ATNR)の姿勢パターンがその代表例として挙げられている.さらにこのためには,同時に外力に対して姿勢を保持するための立ち直り反射や,運動遂行が維持できるための平衡反応等の姿勢反射の必要性が前庭器官を有する動物には共通の原則であるという。
引用:姿勢反射と運動障害より
姿勢反射のなかでも、緊張性頸反射とステップ反応について考えていきたいと思います。
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