キックにおける軸足の身体認知とトレーニング方法
中村憲剛選手のトラップ&コントロールの深夜の分析をしたところ、様々な反響を頂いたことで、キックに関する認知的な視点を知って頂く良い機会かと感じている。
フットボールにおいて、止める、蹴ることは基本であり、最も重要視される能力でもある。リンクの記事にて重要性をご本人が説いているので参照して欲しい。
この止める、蹴ることに関してバイオメカニクス的研究は多くあるが、身体がどのように感じて、そのプレーを行なっているのか解説しているものは少なく感じる。
私が専門的に扱っている認知行動科学からフットボールの基礎を紐解いていく。
一般的なキックの相分類
キック動作の分析で用いられる分類を紹介する。基本的には蹴り足の動きに準じて相分けがされている。それを大きく分類したものが、バックスイング期、準備期、加速期と呼ばれている。これらの各フェーズで身体の動きがどの様になっているかがキックの分析となる。種類が異なるキックにおいても基本的な分類は変わらないので、動画から分析する際は各ポイントで静止し、分析すると解像度が向上する。
蹴り足における相分類
TO:蹴り足つま先離地
MME:蹴り足の股関節最大伸展
MKF:蹴り足のボールインパクト
BI:ボールインパクト
キックフェイズにおける分類
バックスイング期
準備期
加速期
これらの一般的分類を身体認知構造に置き換えることでキックの動作を考えていく。
ここから先は
1,864字
/
4画像
¥ 390
最後までお読み頂き有難う御座います。記事が参考になりましたら、サポートして頂けると嬉しいです。サポートしていただいた際は、コンテンツの充実のために大切に活用させて頂きます。