【チェコ🇨🇿】プラハからクトナー・ホラへ日帰り旅行❶
2025年1月、新年早々にプラハから中央ボヘミア州にあるクトナー・ホラへ日帰り旅行に行ってきました。今回でプラハ訪問は6回目ですが、リサーチ不足か今まで全くクトナー・ホラという世界遺産の街の存在を知らず…。チェコ人の彼も今まで行ったことがなかったようなので2人で新しい発見を楽しんできました。
クトナー・ホラの歴史
クトナーホラは、「クトナー・ホラ:聖バルバラ教会とセドレツの聖母マリア大聖堂のある歴史都市」として1995年に世界遺産に登録されました。
13世紀に銀鉱が発見されたことから急速に発展し、16世紀まで神聖ローマ帝国内で基準通貨「プラハ・グロッシュ(Prague groschen)」を鋳造していたそうです。その経済的な重要性から、ボヘミア王国でプラハに次ぐ第2の都市として栄えました。
クトナー・ホラへの行き方
プラハからクトナー・ホラまでは車でも電車でも約1時間でアクセスできます。私たちは車で直接向かいましたが、電車の場合は近くのコリン駅で乗り換えるルートと、直通ルートの2通りがあるようです。
ちなみに、カルロヴィ・ヴァリへは約2時間、チェスキー・クルムロフへは約3時間かかることを考えると、クトナー・ホラは手軽に訪れやすい観光地だと感じました。今までスルーしていたのが不思議なくらいです…。
クトナー・ホラ観光スタート
クトナー・ホラの観光スポットは、大きく分けてセドレツ納骨堂や聖母マリア大聖堂があるセドレツ地区と聖バルバラ教会がある旧市街に分かれており、徒歩で20~25分ほどの距離があります。
観光地が広範囲に点在しているため、歩くのが苦手な方は要注意かもしれません。バスも運行しているそうですが、私はルートを調べたりチケットを買ったりするより歩くほうが楽なので、迷わず歩いて向かいました🚶♀️✨
セドレツ納骨堂
約4万人分の人骨で装飾された「セドレツ納骨堂」は、今回の旅行で一番楽しみにしていた場所でした。
地下礼拝堂には、人骨だけで作られたシャンデリアや祭壇と至る装飾に骸骨が使われていて圧巻の光景が広がっています。この人骨たちは、飢饉やペスト、フス戦争などで亡くなった方々の遺骨だそうです。2020年1月以降、納骨堂内での写真撮影は禁止されていますが、公式サイトにはたくさんの写真が掲載されています。
納骨堂の装飾には「メメント・モリ(死を忘れるな)」というキリスト教の教えが込められています。人生には限りがあることを忘れず、自分の行いを見つめ直すように、というメッセージが静かに伝わってくるようでした。
聖母マリア大聖堂
聖母マリア大聖堂は、セドレツ納骨堂から歩いてすぐのところにあります。本当は行く予定がなかったのですが、セドレツ納骨堂と聖バルバラ教会の共通チケットを買ったので、せっかくなので立ち寄ることにしました。
この教会は、チェコで初めてゴシック様式を取り入れた建物の一つとのこと。フス戦争のときに焼け払われてしまった後、約200年も廃墟のままだったようですが、その後、18世紀初めに建築家ヤン・ブラジェイ・サンティーニ・アイヘルの手で再建されて、今のバロック・ゴシック様式になったそうです。
外観は黒ずんでいてどっしり重い厳かな雰囲気。でも中に入ってみると、内装はクリーム色を基調にした軽やかなデザインで、全体的にパステルカラーの優しい雰囲気に包まれていました。外からの印象と全然違っていて、ギャップがありました。
装飾は控えめですが、額縁や装飾品は荘厳で、それぞれがしっかりとした存在感を放っています。
教会の2階に上がるところでは美しい螺旋階段があったり、側廊の上にある屋根裏を歩けるなど、他の教会では見られない珍しいポイントも多く、期待以上に楽しめました。是非、クトナー・ホラに来たら訪れて頂きたい教会です。
次回のnoteでは、クトナー・ホラの旧市街について書こうと思います!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。