【モノローグエッセイ】見つめ合わない二人
ご飯を食べていた。
とあるテーブルの2人組が偶然目に入った。
テーブルを挟んで2人向かい合って座っている。
食事を終えて、お茶を飲んでいる。
だが、お互いを見てはいない。
お互い見ているのは自分のスマホ画面。
向かい合っているのに、2人の視線は自分のスマホ画面。
私が自分のごはんを食べ終わるまでだいたい10分くらい、2人の視線は交わらないままだった。
その光景が、私はなんだか切ないと感じた。
どんな時にこの2人の視線は交わるのだろう。
あーもっと相手の目をちゃんと見ておけばよかった、とか思う日がこの2人には来るのだろうか。
とか勝手に思ってる私のお節介心が、杞憂でありますように。