ファンタビ3で時系列が狂った
2022年7月19日、「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」の映画オリジナル脚本が発売されました。
そして、時系列が狂いました………………(絶望)
いや、見方を変えれば多分狂ってないんですよ。狂ってないんですけど。
ウィザワシリーズが大好きでハリポタとファンタビとその他公式本から出来事を抽出してまとめた年表を自作している私にとっては、大変しんどい事態でした。
なにがどう狂ったのか、まとめます。
さてまず映画本編はと言うと、コロナで撮影が延期されたり、キャストに変更があったりと一筋縄ではいかなかったようですが、2022年4月、ようやく公開されるとのことで。劇場で吹き替えと字幕を一度ずつ見ました。
3作目で私が気になっていたことの1つは、西暦。
ハリポタシリーズは1作進むごとに時間も1年進む形でしたが、ファンタビはそうもいかない。
だって、1作目の舞台は1926年だったけど、最終作となるであろう5作目は必ず1945年になるはずだから。
ニュート・スキャマンダーの著書「幻の動物とその生息地」の出版が1927年だから、1作目で出版前の1年を書くのも自然なことで、アルバス・ダンブルドアとゲラート・グリンデルバルドの決闘が1945年だとすでに記述があるから、最終作が1945年(またはそれ以降)になるのも自然。
(前者は「幻の動物とその生息地」、後者は「ハリー・ポッターと死の秘宝」をご確認ください)
だからむしろ2作目が1927年だったことに驚いた。そこ刻むんかいと。
まあゲラくんが何年も大人しく監獄入ってるとも考えづらいからすぐさま脱獄してくれたのはよかったんですけど…
で、3作目ですよ。
公開前からいろんなサイトでインタビューとかそれなりにチェックしてたんですけど、ときどき「1930年代」って言葉を目にしてたんですよね。
だから、あっ急に3年以上飛ぶ感じなんだ~フーンって思ってたんですけど。
映画の中で正確な西暦を確認できるシーンはそんなないだろうな~と思いつつ鑑賞しました。そしたら、1か所だけありました。時の流れを感じるところが。
ユーラリー・ヒックスがジェイコブを勧誘する初対面シーンの、ラリーの台詞です。
え?????????????????
一年ほど前????????????????
それ1作目の冒頭だから絶対に1926年だが??????????????????
仮に3作目の舞台が1930年だとしても、1926年を「一年ほど前」と言うのは明らかに無理があります。え?矛盾じゃん。無理。
まあ本編は楽しく観ました。ナギニがいねえ!とかティナがいねえ!とかアバーフォースくん!?!?!?!?とかユスフさん?????????とかいろいろありましたが、まずはおもしろかった。アルバス・ダンブルドアへのクソデカ感情がより巨大になりました。
その後脚本版の発売が7月だと知り一度絶望。長い3か月だった。
ようやく文字媒体の3作目を手にした私は改めて前述のラリーの台詞を確認しました。うん、「一年ほど前」だね、やっぱり。なんということだ。
そして本に挿入されていた日刊予言者新聞(P.79)で、3作目が1932年であることも把握。
つまり、ラリーの台詞だけがおかしいんですよね。あれさえなかったことにすれば3作目は1932年です!でとりあえず落ち着くので……
(もしかして、ICW魔法連盟のリーダー(議長?)がフォーゲルからサントスに代わるのが1932年であるみたいな記述が既出だったりする…?とも考えたんですが、記憶にはなく。ご存じの方いたら教えてほしいくらいです。)
まあ、それならそれで受け入れるんですけど、でもやっぱり、そんなミスはしてほしくなかったな…………………………………………というのが本音です。脚本って校閲入らないのかな。
あとまあ、言ってしまえば、2作目から5年経ってるのめちゃくちゃ違和感ありますね。
みんな大人だからビジュアルが変わらないのはともかくとして、(アルバスの衣装がハリポタ時空に繋がることを意識されたものだったのはとてもうれしかったです)ジェイコブさんそのテンションで5年もコワルスキーベーカリー続けられたんですか?とか、血の誓いの小瓶は5年間どうしてたんですか?とか。ベビーニフラーちゃんたちが明らかにベビーのままだったりとか。まあニフラーがどう成長するかはわからないのでこれについては確かなことは言えないね。
逆に、公開時よく言われていた「前作で婚約者を目の前で失ったテセウスくん思ったより元気じゃね?」問題はこの5年の空白が説得力を持たせてくれそうですが。
ということで、時系列が狂った…改めラリーの台詞だけ時系列がおかしいという話です。映画自体はおもしろかった。アルバス・ダンブルドア、幸せになって……………
ファンタビ3、謎が多すぎる。はやく続きをくれ。興行次第で続きが作られるとか作られないとか…なんて不穏な話を聞き戦々恐々としているオタクより。