【チェンソーマン】吉田ヒロフミには友達がいるのか?デンジくんと友達になりたいのか?を考察
◆吉田ヒロフミ
『チェンソーマン』第2部の主要ネームド・吉田ヒロフミ。
最新第133話では、吉田ヒロフミ先輩はデンジくんに普通の日常を送ってほしいと尊重しつつ「チェンソーマンに二度とならないでほしい」と説得を試みた。
が、デンジくんが予想以上にバカだったので説得失敗した。まあ一番の理由は、デンジくんのことを全く理解していないことよりも、ナユタちゃんを殺すと脅してきたことなのだが…それはいくらなんでも地雷案件すぎるだろう。
その第133話ではどうしても強く説得しようと、「俺が友達として遊んでもいい」という台詞が出てきた。吉田ヒロフミ先輩はデンジくんと友達になりたいのは本心なのだろうか?
そして新たにひとつ、疑問符が浮かび上がってきた。
吉田ヒロフミ先輩って、そもそも友達はいるのだろうか?
◆本当に高校生なの?
第2部から大分吉田ヒロフミ先輩の素性が描写されてきたのだが、未だに釈然としていない要素が多い。1から順にまとめてみよう。
第1部の刺客編(7~8巻)では民間のデビルハンターとして初登場。
如何にも成人していてもおかしくない外見だが、その実「もうすぐ期末テストがあるんですよ」「そういやお前まだ高校生だったな」という爆弾発言が出てきた。本当に高校生なのか、留年説があるんじゃないのか。いや吉田ヒロフミ先輩はバカじゃないし、安易にそんなことするメリットはとても見つからない。
単純に、吉田ヒロフミ先輩をミステリアスなキャラへ仕立てる要素に過ぎないのかもしれない。
そして第2部。
デンジくんやアサちゃんが通う学校に転校してきたという事情が明かされる。前の学校はどこなのかはわからないが、少なくとも転校すれば友達はまた1から作り直すのは確定だろう。前の学校の友達とはまめに連絡を取っているのかもしれない。
そこからエンドレス水族館編にて、「今時の高校生は携帯持ってるのか」と高校生らしからぬ達観したような発言が出てきた。今時の高校生ってなんだその言い回しは………??
禁止カード「フツーに読んでくれ」を使われそうだし、変に考えるべきじゃないのはぼくも理解している。だがしかし、『チェンソーマン』はフツーに読んでいてはまず気づかないトリックが仕掛けられている漫画だ。
だので、これまでの実績も相まって深読みしてしまうのだ。
吉田ヒロフミ学生のフリして転入説
吉田ヒロフミ留年説
吉田ヒロフミ高校生家族説
etc…
◆友達はいるのか?
吉田ヒロフミ先輩はコミュ力が高いと考えられる。
2部では校門前にて元気のないアサちゃんに自ら声をかけていたし、街中でのチェンソーマンインタビューでドヤっているデンジくんに声をかけていた。イケメンなのも相まってコミュ力が強い。クァンシ様と良いタイマン勝負ができたくらい、激強民間デビハンとして現在も尚生き残っている説得力の一因なのかもしれない。
それでいてイケメンだ。作中でモブクラスメイトから「背の高いイケメン」と言われていたので公式。これで彼女がいない様子なのは意外というか不思議だが。まあ、ヨルさんに「お前を私の彼氏にしてやろうか?」と「いや、別にいい…」と即座に断ったのだが…いやもしかすると既にいる??それはそれで炎上案件になりそうで危険か。茹で蛸案件になるな。
だが、吉田ヒロフミ先輩には高校生らしい描写があまり見られない。
まあ本作自体、学園編と称していながら学生らしい描写(授業風景、部活)はあまり見られていないのだが、いち高校生として高校生らしく振舞う吉田ヒロフミ先輩の姿があまり想像しがたい。
学業以外にも、クラスの誰かと普段どんな話題をしているのかも想像しがたい。いちおうデビハン部所属ではあるが、大抵一人なことが多い。本当に友達はいるのか??
◆吉田ヒロフミデンジと友達になりたい説
勿論これはあくまでぼくの妄想にしか過ぎない。
吉デン最高!!吉デン最高!!132話最高!!束縛プレイ最高!!と先週すげえすごいハイテンションしていたのはとても言い逃れできない事実だし、吉デンというカップリングは好きなのだが、それはさておき。
吉田ヒロフミ先輩は初登場時の第一声が「オレ吉田な。仲良くしようぜ」だった。当時は散々女殴りそうだとかDV男だとかひどい風評を受けていたものだが、この「仲良くしようぜ」から読み取れる要素は意外と多い。
吉田ヒロフミ先輩は現役高校生民間デビルハンター。
この時点でもう普通ではない。2部からは「デビルハンター部」という組織が登場するのだが、あくまで学生のソレであり、雇われてお金をもらうプロではない。学生の時点でヒロフミ先輩のような立場は極めて稀な存在ではないだろうか。寧ろ多いほうが逆に怖い気がする。
デンジくんは1部時点では学生ではなく、公安所属デビルハンター。
勿論、16さいの男の子で公務員なのは極めて珍しい。吉田ヒロフミ先輩は本当に高校生(10代後半)なのかは謎だが、同じ若い年代の数少ないデビルハンター同士仲良くなりたくてもおかしくないだろう。
吉田ヒロフミ先輩の過去は全く持って不明だが(若い頃がそっくりな岸辺先生との関係を匂わせている)、デビルハンターという職業に同級生からなかなか理解を求められなかったかもしれない。いちおう刺客編でアメリカ三兄弟の次男殺していたからな、ヒロフミ先輩。ヤバい雰囲気はあったもん。
ここからは我ながらこじつけで大変恐縮だが、パワーちゃんはデンジくんを初めてできた友達と見ている。デンジくんも2部でアサちゃんを「昔の友達に似ててさ」と、確実にパワーちゃんを意識していると考えられる台詞が見られた。徐々にバディらしく、早川家らしく、友達らしくなってきたのだから納得しかない。
で、吉田ヒロフミ先輩はこれと関連付けられそうなんだよな。
吉田ヒロフミ先輩が仮に最期を迎えるとき「デンジ君…君と友達に…なりたかっ…」と遺言を残したらギャン泣き余裕だ。
ちょっと待てよ死ぬの前提かよ!?とツッコまれるのを承知の上だし(でも今週でかなりマトモになっちゃった=いつ死んでもおかしくないんだよな…)、彼の死をデンジくんが直接見るとは限らないし、それでデンジくんの心が揺らぐかすらもわからない。
これからまたなにか、ワンクッション挟むようにデンジくんになんらかの影響を与える可能性は有り得るかもしれないので、もしかしたらやるんじゃないか?と予想候補として頭の片隅に置いている。
ただ、距離感は縮まるところか遠ざかっている気がするが…
最悪の出会いはパワーちゃんほどではないが、132話で監禁&束縛され、133話でナユタちゃんを殺すと脅迫してきたので、デンジくんからすれば吉田ヒロフミ先輩の心証は大分悪くなっただろう。これはお互い友達になれるハードルは高まってしまったんじゃないだろうか。
大体、デンジくんは友達作るのもう十分そうなんだよな。
ナユタちゃんやわんちゃんズがいれば満足だし。ポチタは自分の中で生きているし。パワーちゃんは…いつ地獄で再会するかどうかはわからないが。
そしてもっと言うなら、デンジくんは友達のことよりも10人くらい彼女欲しくてえっちしたがってる。もうその時点で分かり合えない気がする。ていうか、チェンソーマン活動でモテモテになることを「醜い欲望」と言い切っちゃったし。
…いや待てよ?
吉田ヒロフミ先輩はモテる秘訣をうまく教えてくれるなら、友達になれる可能性が微レ存…?
***
デンジくんと吉田ヒロフミ先輩は今週で対立関係になってしまった。
でも、いいんだ。今はこういう関係でいいんだ。
これから関係がまた変わっていくかもしれない。いつか本当に友達になったときが本当のお別れなのかもしれない。そこに至るまでの過程を、じっくりと見届けていきたい。
それはいいから吉デン最高させてほしい。
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