【全部読めます】睡眠スコア50程度のリサーチャー向けヒーラー運用指針 #ポケモンスリープ (20240726)

結論:げんき80%以上を維持できるなら3匹まで編成。できないなら1匹もいらない。

詳細は後述。

参考

当記事においては以下のウェブサイトの情報を参考にしている。
いつもありがとうございます。

前書き

ポケモンスリープにおいてげんきを高く保つことは、優れたせいかく・サブスキルを持つポケモンを厳選するよりも数段重要度が高い。

なぜなら、常時げんき80%以上でおてつだいをすることができる場合、常時げんき0%でおてつだいをする場合と比較して2倍以上のおてつだい回数になるためである。
どれ程優れたせいかく・サブスキルのポケモンを厳選したとしても、おてつだいの回数が2倍以上になることなどまずないし、そこまで優秀な個体が理論上存在したとして厳選するのにかかる時間は果てしない。
それゆえに、ヒーラーの存在は非常に重要である。

とはいえ、巷におけるヒーラーの説明は、睡眠スコアが毎回100になるようなフロントランナーのものが多いように感じている。私のような普通のリサーチャーは、そういったフロントランナーがつぶさに調べてくれた情報のおこぼれにあずかって効率よく進めることができているわけだが、とはいえ睡眠スコアが100か50かでは睡眠計測後のげんきの量が全然違うし、その結果ヒーラーの運用にも違いが出てくる。

というわけで、睡眠スコアが毎回50程度になるリサーチャー向けに、どのようにヒーラーを運用していくとよさそうになるか説明したいと思う。

前提:睡眠スコアは50

この記事では、睡眠スコアは50程度であることを前提とする。

何故そんな前提を置くかというと、睡眠リサーチにより回復するげんきが100に近いかどうかによって、ヒーラーの運用方針が大きく異なるからである。

睡眠スコアを高く保ち続けられるリサーチャーにおいては、この記事よりも良い情報がそこら中に転がっていると思うので、他を当たってもらいたい。

ヒーラーとは

おてつだいポケモンのげんきを回復することができるメインスキルを持つポケモンを指して「ヒーラー」と呼ぶ。割とメジャーな呼び方だと思う。

現在ポケモンスリープに実装されている「おてつだいポケモンのげんきを回復することができるメインスキル」は以下の3つである。

  • げんきチャージS

  • げんきエールS

  • げんきオールS

当記事では、このうち「げんきオールS」を持つポケモンに絞って説明していく。理由は以下のとおりである。

  • げんきチャージSは、このメインスキルを持ったポケモンのげんきしか回復することができない。

  • げんきエールSは、このメインスキルを持ったポケモン以外のげんきも回復することができるが、対象がランダムであるため運用が安定しない可能性が高い。

    • げんき残量の少ないポケモンが優先的に対象になるが、あくまでも「対象になる確率が高い」のため、運が悪いとげんき残量の少ないポケモンがいつまでも対象にならないことはありうる。

げんき消費とおてつだい時間補正

そもそもの話だが、おてつだいポケモンは常時げんきを消費し続けている。10分ごとにげんき1%。

そして、げんきの残量に応じ、おてつだい時間に補正がかかっている。

  • 150~80%:0.45倍

  • 80~60%:0.52倍

  • 60~40%:0.58倍

  • 40~0%:0.66倍

  • 0%:1倍

見てわかるように、げんきが多いほどおてつだい時間が短く、少ないほどおてつだい時間が長くなる。

余談:「げんき残量100%」を基準に考えることの是非

いろいろなパラメータによる補正を考えるとき、「げんき残量100%」を基準に考えることがよくある。

ある程度状況を単純化しなければ、各パラメータによる補正がどのような意味を持つのかが判断しにくくなるため、当然の取り扱いであると言える。

しかし、私のような睡眠スコアが50程度のリサーチャーにとって、「げんき残量が100%になる」という状況はよほど特殊な場合(おてつだいポケモン全員にげんきマクラを使う、かいふくのおこうを使って睡眠計測をする 等)を除いてまず発生することがない「非現実的な前提」であるため、パラメータの種類によるとはいえ参考にならないケースがままある。

例えば、

げんき回復量下降補正持ちに対して何のフォローも無く*8運用する場合、『げんき88%から1日がスタートする』ようになる。
この場合におてつだいスピード補正にどれくらいの影響があるかを計算すると、およそ6.62%分おてつだい回数が減ることが分かる。
ちなみに、おてスピ↓の性格の場合、1/1.1=0.91倍で約9.1%分おてつだい回数が少なくなる。

https://wikiwiki.jp/poke_sleep/げんき#down

この『げんき88%から1日がスタートする』というのは、睡眠スコア100を出せるリサーチャーに限った話である。私のように睡眠スコアが50程度のリサーチャーの場合、げんき44%から1日がスタートすることになる。

詳細な計算は省くが、睡眠スコアが高いときの方が、低いときよりもげんき回復量減の影響は大きくなる。
睡眠スコア100のリサーチャーにとってげんき回復量減の影響は大きいが、睡眠スコア50程度のリサーチャーにとってのげんき回復量減の影響はそこまででもない。

このように、自分が平均的に出せる睡眠スコアが多いか少ないかによって、げんき回復の価値が変わってくる。この辺りを考慮せずに睡眠スコア100前提の話を参考にすると、思ったような結果が出ずに困惑することになる。

ヒーラーのげんき回復能力をおてつだいの効率には換算できない(しない)

げんき残量によっておてつだい時間に補正がかかるため、げんきオールSによって回復するげんきの量をおてつだいの効率(おてつだいの時間やスピードや回数)にできそうな気がするが、これは無理であるか、できても非常に複雑である。

なぜなら、回復したげんきがどの程度おてつだい時間に対して補正を与えるかは、その時点のげんき残量によって異なるからである。

げんきオールS Lv6のげんき回復量は18である。
具体例として、げんき0%でげんきオールSが発動してげんきが回復した場合、180分間おてつだい時間が0.66倍に減少し、その後元に戻る。
げんき40%でげんきオールが発動してげんきが回復した場合、180分間おてつだい時間が0.87倍に減少し、その後220分間は変わらず、その後180分間は0.66倍に減少し、その後元に戻る。

ここではおてつだい時間に着目しているため一層複雑になっているが、おてつだい回数に着目すれば幾分マシにはなる。しかし、げんきオールS発動時点のげんき残量が1%違うだけで結果は変化する。ましてや途中で睡眠リサーチが挟まろうものならもうカオスである。

本題:ヒーラーのげんきは80%以上に保ち続けなければならない。できないなら不要。

「じゃあ計算できるようにすればいいだろうあぁん?」と思ったかもしれないが、そうする意味はあまりない。これには、ヒーラー特有の事情がある。

ヒーラーはげんきを回復する役割を持つが、これはおてつだい時間を短縮し、おてつだい回数を底上げするのが目的である。これには「ヒーラー自身のおてつだい回数を底上げする」という目的も含まれている。

げんきオールSはメインスキルであるため、当然おてつだい回数が増えるほど回復総量は増える。逆に、おてつだい回数が減るほど回復総量が減る。

ここで、げんきが少なくなるとどうなるかというと、
→おてつだい回数が減る→げんきの回復量が減る→げんきが少なくなる
→おてつだい回数が減る→げんきの回復量が減る→げんきが少なくなる
……という悪循環に陥る。

げんきを80%以上に保ち続けなければおてつだい回数が減り、最終的にはヒーラーそのものの機能が停止することになる。
そうなってしまえば、ヒーラー自身のおてつだい能力の低さもあり、編成する意味がなくなってしまう。

これが、冒頭結論で述べた「げんき80%以上を維持(中略)できないなら1匹もいらない。」の理由である。

同時にこの理由のため、ヒーラーのげんき回復量をおてつだい時間に換算する意味はない。げんき80%以上を維持できないなら、最終的に限りなく0に近くなってしまうからだ。

本題:げんき80%以上を維持できるならヒーラーは3匹まで編成してもよい

では、何匹までヒーラーを編成してもよいだろうか。
「1匹では心許ないけど5匹はさすがに無駄が多そうだな……」と感じるものの、何匹まで入れてもよいかはわかりにくい。

先述の通り、げんき80%以上でおてつだい時間は最短の0.45倍になる。ヒーラー自身のおてつだいを度外視すると、おてつだいポケモンの数がヒーラーの数だけ減り、伴っておてつだいの回数が減る。おてつだい時間短縮の幅が、おてつだい回数減少の幅よりも大きければ、ヒーラーを編成する価値があると言える。

単純に計算すると、ヒーラーを3匹編成するとおてつだい回数は0.4倍になって割に合わなくなるので、基本的にヒーラーは2匹までにしておくべきである。

しかし、これは「ヒーラーのおてつだいが完全に無力である」と仮定した場合のものである。ヒーラー自身のおてつだい能力に依存するので一概には言えないが、スキルとくい3匹がかりなら0.5匹分くらいのおてつだい能力があると考えても過言ではないので、3匹くらいまでならヒーラーを編成しても問題はないだろう。
ただし、そこそこのヒーラーを3匹育てるより強いヒーラーを2匹育てる方が楽な気もするので、ヒーラー3匹体制はあまりおすすめできない。

一方、きのみの数Sを持つ個体や、カビゴンの好みのきのみを持ってくるポケモンであれば、エナジー獲得量が多いため、追加で編成してもよいだろう。

どんなヒーラーならげんき80%以上を維持し続けられるのか

場合による。

ではさすがにあんまりなので、どのようなポケモンだとどのくらいげんきを回復できるかを見ていこう。
なお、簡単のためレベル補正なし、性格補正なし、サブスキル補正なし、基本のメインスキル発動率は全て4%とする。スキル発動の天井は考慮しない。

プクリン

最も簡単に手に入るヒーラー。ワカクサ本島でも出る。
2回進化できるため最低でもメインスキルのレベルは3まで上げられる。

メインスキルが1回発動する間に消費するげんきの量は
2900秒*0.45倍/0.04/600秒=54.375。

ニンフィア

進化が大変だがおてつだい時間が短く強力。
1回しか進化できないためメインスキルのレベルは2止まり。

メインスキルが1回発動する間に消費するげんきの量は
2600秒*0.45倍/0.04/600秒=48.75。

サーナイト

出会うのがまず大変だがヒーラー最速。
2回進化できるためメインスキルのレベルも上げやすい。
スキル確率も実際には4%より高いと推定されている。

メインスキルが1回発動する間に消費するげんきの量は
2400秒*0.45倍/0.04/600秒=45。

げんき回復量が消費量を(ほぼ)上回るパターン

ここに挙げた限りではないし、おてつだいスピードやスキル確率アップのサブスキルや性格補正があれば、メインスキルが1回発動する間に消費するげんきの量はかなり減らせるため、個別に計算してほしい。

(メインスキルが1回発動する間に消費するスキル補正済みのげんきの量)
=(メインスキルが1回発動する間に消費するげんきの量)
*(おてつだい時間補正)
*(レベル補正)
/(メインスキル確率アップ補正)

  1. スキルレベル6&無補正のプクリン*3

  2. スキルレベル5&無補正のサーナイト*3

  3. スキルレベル6&おてつだいスピード最大(0.65倍)&スキル確率アップ最大(1.54倍)&レベル50のサーナイト*1

げんき回復量が足りないパターン

いくらでもあるが、

  1. スキルレベルが3以下

  2. 特に厳選せずヒーラー1匹だけ

あたりはほぼ回復量が足りず、げんきが0に張り付いて無力になりがち。

「適当に1匹用意して編成すれば役に立つ」とは思わず、きちんと厳選した強い個体を編成するよう努めるか、生活習慣を見直してより高い睡眠スコアを出せるようにした方がよい。

理想個体の場合は?

スキル確率、おてつだい時間、性格、レベルによる補正が最大の場合、メインスキルが1回発動する間に消費するげんきの量はどの程度か参考までに計算してみよう。
ポケモンはサーナイト、性格補正はスキル確率アップ、レベルは55で計算する。
スキル確率は1.848倍(1.54*1.2)、おてつだい時間は0.65倍、レベル補正は0.892倍となる。

2400秒*0.892倍*0.65倍*0.45倍/(0.04*1.848)/600秒=14.11850649。

スキルレベル5でもお釣りがくるし、スキルレベル6ならげんき回復量減でもお釣りがくる。

ヒーラー運用を安定させるための手段

ヒーラーの運用を安定させるには、とにかくメインスキルの発動回数を稼ぐしかない。そのために取りうる手段は意外と限られている。というか、当たり前のものしかないため「既に手を尽くした」状態になりやすい。

が、げんきが尽きると劇的におてつだい効率が悪くなるため、できることはやっておきたい。

スキル確率アップ

言わずもがな。

メインスキルの発動率が上がれば、当然合計回復量は増える。
同じレア度のおてつだいスピードのサブスキルよりもスキル確率アップのサブスキルの方が期待値では勝るようなので、選択の余地があるならスキル確率アップを選びたいが、大体その余地がないことの方が多い。

おてつだいスピード

こちらもまた言わずもがな。

ヒーラー本人のサブスキル・せいかく補正は当然だが、ヒーラー以外のポケモンが持つ「おてつだいボーナス」は盲点になりやすい(個人の感想です)。

きのみとくいのポケモンなどは「きのみの数S」を優先しがちだが、ヒーラー運用の安定の方がきのみの数よりも優先度が高いため、「きのみの数S」を捨ててでも「おてつだいボーナス」を入れる価値はある(諸説あります)。
更に、どのフィールドでも編成できるヒーラー自身がおてつだいボーナスを持てばチーム全体のおてつだい効率の向上につながるが、ヒーラーの安定運用を投げ打ってまでヒーラー自身がおてつだいボーナスを持つ必要はない。

おてつだいスピード関連のサブスキルで上げられる量には上限がある(おてつだい時間-35%)ため上げすぎても意味がないのだが、実はおてつだい時間が「減算」で計算されるため、サブスキルによる削減が増えれば増えるほど割合的には効果が高くなる。
例えば、100%→95%(5%減)よりも70%→65%(7.2%減)の方がおてつだい時間の減少率は高い。

げんき回復量アップ

ヒーラー自身が持つとげんきの回復量が増えるため、ヒーラー運用の安定につながる。

ただ、ヒーラー以外のポケモンの回復量は増えないため、ヒーラーはげんきだが他のポケモンはげんきがない、という状況になる可能性はある。

それでも、ヒーラー以外のポケモンのおてつだい回数が減るだけで済むため、ヒーラー自身のげんきが減るのに比べれば影響は少ない。
おてつだいスピードにもメインスキル発動率にも補正がない場合の第三の選択肢としては十分に有効。

究極的には、ヒーラーも含めた全おてつだいポケモンがげんき回復量アップの性格補正を持つ場合、スキルでの回復量が全て1.2倍になるため、スキル確率アップの性格補正よりも安定するが、あまりに条件が厳しすぎるため現実的ではない。

いいキャンプチケット

おてつだい時間が短くなりおてつだい回数が増えるため、必然的にスキルの発動回数が増え、回復量が増える。

入手手段が限られているため、石油王でもなければ常用できないが、キャンペーンやイベントの際に使用して一時的にヒーラーの編成数を減らすなどの使用法が有効。

レベルアップ

地味だが、レベル1ごとに基準おてつだい時間の0.2%分おてつだい時間が短くなる。

レベルが51になると、レベル1時点と比べておてつだい時間が0.9倍になるので、サボらずレベルは上げておきたい。

スキル発動確率1.5倍キャンペーン

たまに行われるキャンペーン。

スキルの発動率が1.5倍になるとメインスキルが1回発動するまでに消費するげんきが2/3になるため、ヒーラーの編成数を減らすことができる。

この手のキャンペーンの頻度は高くないためあてにはできないが、開催中は有効に活用していきたい。

最大所持数アップ

直接スキル発動回数に寄与するわけではないが、所持数がいっぱいになるとメインスキルの発動判定が行われなくなる。

これを避けるために最大所持数を増やしておくことはそれなりに有効ではある。
……のだが、所持数がいっぱいになるほど放置するとメインスキル発動の機会を逃して回復量が減ることになる。
最大所持数アップのお世話になるほど放置するのであれば、編成するヒーラーの数は多めにしておいた方がいいだろう。

ヒーラー以外のポケモンの編成

おてつだい性能の高いポケモンを編成するのが基本だが、いると嬉しい、いると厳しい、いると嬉しそうだが実は特にうれしくはならない個体があったりする。

サブスキル:おてつだいボーナス

いると非常に嬉しいし、最優先で編成すべき。

前述したが、おてつだいボーナスによりヒーラーのおてつだいスピードを底上げでき、回復量の増加に寄与できるのが非常に大きい。このサブスキルを持つポケモンは影のヒーラーといっても過言ではない。

特別な理由がないなら、ヒーラー以外のポケモンは全ておてつだいボーナス持ちにしておきたいくらいである。

性格補正:げんき回復量減

いると厳しい。

ヒーラーのげんき回復量は結構ギリギリで、げんき消費をギリギリ上回る程度のことは多いし、スキル発動が運悪く下振れすると簡単にげんきが80%を下回る。

ヒーラー自体の運用には影響しないものの、そもそも「ヒーラー以外のおてつだい回数を底上げする」のが目的なので、ヒーラーを編成してもおてつだい回数が維持できないのは結構厳しい。

ただし、ヒーラーが理想個体であれば踏み倒せるので、その場合はいても問題にならない。

げんき150%編成で睡眠計測の編成を用意するのであれば、そちらに回した方がよい。

  • 睡眠計測でげんき100%に

  • 編成から外れてげんき減らない

  • げんき100%のまま睡眠計測前に編成

  • 睡眠計測でげんき100%に

のループでげんき回復量減のデメリットを踏み倒せる。
運悪く寝つきまで2時間も3時間もかかったと判定されない限りは。

性格補正:げんき回復量増

実はいてもそれほどうれしくはない。

ヒーラー自身がげんき回復量増の性格であるなら別だが、ヒーラーのげんき回復量はげんきの自然減をギリギリ上回る程度になるため、ヒーラー以外のポケモンのげんき回復量が増えてもげんきが80%をギリギリ上回る状況にはなりにくい。

スキル発動が下振れしたときでもおてつだい回数が減りにくいため、いないよりはいた方がよいが、いなくても何ら支障がない。むしろげんき回復量以外の性格のマイナス補正が発生してしまう分、無補正の方がマシである。

げんき150%編成で睡眠計測の編成を用意する場合でも、睡眠計測でのげんき回復は100%で止まってしまうため、実質性格の上昇補正としては機能しなくなる。悲しい。

メインスキル:げんきチャージS

いてもいいが、そこまでうれしくはない。

スキルのげんき回復量がげんきの自然減を超えるのが前提となるため、自発的にげんきを回復するげんきチャージSは相性が悪く、実質的にメインスキルが死ぬ。

とはいえ、メリットが享受できないだけでデメリットがあるわけではないのでいても問題はないが、選択の余地があるなら別のメインスキルを持つポケモンにした方がよい。

ただし、ヒーラーがげんき回復量増の性格の場合、ヒーラー以外のポケモンのげんき回復量が相対的に少なくなってしまうため、編成しておくと活躍できる。
げんき回復量減の性格でこのメインスキルを持つ場合、デメリットをある程度相殺できるのでややうれしいのだが、むしろメインスキル発動率減の方がげんきオールSでの回復量が減らずに済むため、結局それほどうれしくない。

メインスキル:げんきエールS

いたらうれしい寄りだが、微妙。

スキルのげんき回復量がげんきの自然減を超えるのが前提となるため、自発的にげんきを回復するげんきエールSは相性が悪く、実質的にメインスキルが死ぬ。

ただ、げんきチャージSとは違い、このスキルを持つポケモン以外のげんきが回復できるため、運よくヒーラーに当たればげんきを高く維持できる可能性があり、役に立つ。

とはいえ、対象がランダムなため不安定であり、効果的に使えるかは運が絡む。
ヒーラーがげんき回復量減の性格であればげんきエールSの対象になる確率が高くなるため、それと併せて編成して運用するのはありかもしれないが、かなりテクニカルな運用だし、相変わらず運は絡む。

げんき80%以上を維持する編成、げんき150%を維持する編成

ここまで「げんき80%以上を維持する」ためのヒーラーの運用について説明してきたが、実はヒーラー編成には

  1. げんき80%以上を維持する編成

  2. げんき150%を維持する編成

の2通りが存在する。同じように見えるかもしれないが、両者には微妙に違いがある。

げんき80%以上を維持する編成

起床時間(睡眠スコア50程度の場合約19時間)でのげんき消費が114のため、その時間で94~114程度げんき回復ができる場合、こちらの編成に当たる。

期待値がマイナスのため、ずっと編成し続けるとげんきは漸減していくが、睡眠計測を行うことでげんきを100まで戻すことができる。
逆に、睡眠計測でげんきを回復しなければいつか必ず元気が80%を下回るため、ヒーラー運用が破綻する。

また、「期待値では20程度のマイナスとなる」ような編成のため、運が悪いと途中でげんきが80%を割り込み、回復量が減少して破綻することもある。

げんき150%を維持する編成

げんき回復量が消費量を上回る場合、こちらの編成に当たる。

平均的にげんき回復量の方が多いため、編成し続ければよほど放置しない限りげんきが回復し続け、最終的にはげんきが150%に張り付く。

こちらの編成の場合、睡眠計測中のげんき消費がほぼ確実に50を超えないため、げんきが回復しない。
これを逆手にとって日中編成と夜編成に分け、日中はげんき150%を維持する編成、夜は自由な編成とすることで常時高いげんきを維持したまま運用することもできる。
その場合ヒーラーが睡眠計測中に編成されないため経験値が獲得できず、いつまで経ってもレベルが上がらないことになるが、日中に回復しきったげんきを減らさずに済むため、一長一短である。

今後のヒーラー編成

メインスキル発動ストック

2024年8月上旬のアップデートで、スキルとくいのポケモンがスキルの発動判定を2回分まで保持できるようになると予告されている。

メインスキルの発動判定が複数保持されるには、ある程度短い時間で複数回スキルが発動しなければならないため、生半可なヒーラー個体では恩恵にあずかれないことも多いだろう。

逆に、ある程度優秀な個体であれば短めの時間でも複数回の発動判定が保持できる可能性があるため、ヒーラーの編成数が2体から1体に減らせるようになるかもしれない。

また、長時間放置せざるを得ない睡眠計測中にスキル発動をストックできるようになるため、寝起きとともに2回スキルを発動してげんき136%から活動を開始することができる場合が出てくる。2匹以上の編成なら一挙にげんき150%まで届くこともある。
睡眠計測中のげんき消費よりも多くげんきを回復できる場合があるため、げんきが100%を超えている状態で睡眠計測を始めるときにヒーラーを編成しておくデメリットが小さくなると言えるだろう。

げんきオールSのスキルレベル上限解放

今はまだ予告すらないが、いつかげんきオールSのスキルレベル上限解放が行われた場合、1匹でげんき消費を賄い切れるヒーラーが数多く出現すると思われる。

げんき回復系メインスキルにおいて、回復量の期待値が同じ場合、発動確率が高いよりも回復量が多いほうが放置できる時間が長くとれるため、回復量が増えるスキルレベル上限解放は大いに望むところである。

しかし、げんきを高く維持し続けるスタイルはポケモンスリープ運営の想定とは合っていないようにも思われるので、なかなか上限解放は行われないかもしれない。

まとめ

  • げんき80%以上が維持できないなら、ヒーラーは1匹も編成しない方がよい。

  • げんき80%以上が維持できるなら、ヒーラーは3匹までは編成しても元が取れる。

    • ただし、ヒーラーを3匹育成するのは大変なのでおすすめはできない。

筆者

@HarutoTsukusame

自問自答Q&A

自分、睡眠スコア75くらいなんだけど、ヒーラーどれくらいいる?

私基準の運用だから何とも答えられない。
すまないが自分で計算して試してほしい。

参考までに、私でも休みの前の日なんかは睡眠スコアが80くらい出ることもあるが、睡眠スコア50の日と同じ運用をしている。
ヒーラーが1匹くらいいてもいいと思うが、どの程度の能力を要するかは判断がつかない。

寝起きでげんきが100%になっていればいいというのであれば弱いヒーラーでもいいと思うが、一日中げんき80%以上を維持したいのであれば私と同じ基準でヒーラーを育成する必要があるだろう。

スキルレベル上げるの大変だし、数で攻めたい。ヒーラー5匹ってどうなの?

なしでもないが、おすすめはできない。

スキルとくいのポケモンは、きのみとくいと比べてきのみの量が半分、食材とくいと比べて食材の量が半分なので、きのみとくいや食材とくいと比べて0.5匹分程度のおてつだい性能があると言えなくもない。
そう考えると、ヒーラー*5でヒーラー以外のポケモン2.5匹相当であると言えなくもない。

ただ、「それなりに機能するヒーラー」程度でも5匹も育成するのは非常に大変である。
そもそも、「それなりに機能するヒーラー」足りえるには何らかの方法でメインスキルのレベルを上げないと話にならない(メインスキルレベル3の無補正プクリン*5では回復量が足りない)ので、「十分に機能する」程度で2~3匹を厳選した方がおそらく簡単だ。

おてつだいボーナスよりきのみの数Sの方がエナジー稼げるけど、おてつだいボーナス抜いていい?

抜いてもいいが、ヒーラーの回復量が落ちるとげんき減少スパイラルに陥っておてつだいスピードが全体的かつ劇的に落ちるので、げんき変動の期待値がマイナスにならないか、もしくは自然減20程度に収まるかを確認してからにした方がいい。

おてつだいボーナスなしのポケモン1匹くらいなら許容できる場合もあるが、ヒーラーの能力次第のところが大きい。

無課金だけど、ヒーラー複数育てられるかな?

不可能ではないだろうが、大変ではある。

とにかくメインスキルのレベルを上げないと話にならないので、メインスキルの種を使わないのであれば、スキルレベルアップのサブスキル持ちを厳選する必要がある。スキルレベルアップM持ちのサーナイトを複数育てるのが現実的だろうか……。

さもなくば睡眠スコアを上げてヒーラーがあまりいらない生活習慣を目指した方がいい。

ここから先は

40字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?