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#1 たねまき
2020年7月7日
待ち合わせの時間の直前になって、急にどしゃ降りの雨が降り出した。
私たちはもう、待ち合わせの時間よりもタイミングの方が大事ってことわかってる。
先に店に入った私と程なくして、愛ちゃんも店に入ってきた。
会うのは久しぶりだったから、お互いにたわいもなく近況を話したりして。どこからそんな話になったのかはっきり思い出せないけれど、愛ちゃんの話すことが私も漠然と同じように考えていたことだったからびっくりした。
チャレンジ第一弾
産前産後というのは、私にとってなんだか異次元だったような気がする。これまで働いていた職場に戻る気がせず、子どもを育てながら、無理なく自分にできることをやってみたい、そんな気持ちが大きくなっていた。やると決めたら猪突猛進な私はそこに向かってエネルギーを注ぎはじめた。周りの人にも応援してもらって、天からの後押しもあったと思う。細々とだけど、人の集う場作りができたことがとてもうれしかったし、楽しかった。でも、それ以上に自分の中のネガティブな側面も浮き彫りにされた。徐々にこれまでの次元に引き戻されていて、自信のなさ、緊張感、不安、無価値感、罪悪感。それに向き合って乗り越えなきゃいけないって思っていたけれど、ある時、"オワリハジマリ"というメッセージを受け取った。
自分の立てた志が、たった3年足らずで終えることになるのは残念だし、名残惜しい気持ちもあったけど、一度区切りをつけることでまた何かが始まるんじゃないかと思った。今振り返ってみても、"がんばらなきゃ"とか"〜しなくちゃ"っていう方向性は本質からズレていっていたように思う。
コロナとスピリチュアルな世界
コロナの騒動が自分事になったのは3月の半ば頃、自分ののどに痛みを感じた時だと思う。自分の体調に違和感が出ると、対岸の火事が一気に自分事になる。そんな軽い喉の痛みが1ヶ月おきくらいに周期的にやってきた。その度に不安に襲われた。自分はやっぱり不安症だなと思った。そんな時、好きな作家の服部みれいさんは、この今の世界の状況で、どんなことを発信しているんだろう?と思って調べると、YouTubeにたどり着いた。そこから関連づけされて色々なスピリチュアルに生きる人たちが繋がり始めた。みんなおんなじこと言っている。今が目醒めるとき。ハイヤーセルフのこと周波数のこと、数ヶ月前には全然知らなかった情報が次々と入ってきた。1年前にこのしくみをしっていたら、ひとつめのチャレンジもまた違った発展をしたのかなとも思ったけれど、やっぱりこのタイミングだったんだろうなとも思う。
ライフワークパートナー
愛ちゃんは臨床心理学を共に学んだ同期。当時の彼女はなんだかふわふわしてて地に足がついていないような感じで。超現実主義の私とはまるで正反対に見えた。でも、その時彼女に紹介された本『アウト・オン・ア・リム』が間違いなくスピリチュアルな世界を知る入り口だったと思う。
あれから何年も経ってそれぞれに経験積んできて、結婚して子ども産んで育ててテンヤワンヤしながらも今このタイミングでぴったりと引き合わせてちょうど重なった。
"より自分の本質で生きていくために自分と向き合う場所を作り、そこでセラピーやワークをする"
その部屋に入った瞬間、場がとてもクリアで洗練されていて、安心できたり、ほっとしたり、わくわくしたり。その場にいるだけで癒されるくらいエネルギーに満ちている。
そんな場でお互いの得意分野とかやりたいことを提供して豊かさを得る。
そんな私たちのビジョンのたね。
私と愛ちゃんはそこで"たねまき"をした。
チャレンジ第二弾の始まりを予感し、ワクワクした。オワリハジマリ。前と全然違うことをする訳じゃなくて、たぶん軌道修正なんじゃないかと思う。より本質に近づくための。
つづく