【シャニマス】透STEPコミュから初期SSRを読む
今回実装された透のSTEPコミュからは、
・世俗へのうっすらとした失望
・未知の世界への憧れ
の2つが透の根底にあるように感じた。
この2つを集約したのが、「人生、長すぎるよね」という言葉ではないだろうか。
のぼってものぼっても「てっぺん」に辿り着かない。
ただずっと同じ景色が続いていく。
「ただのぼるだけで、つまらない」ジャングルジムは、透の人生観そのものだった。
「てっぺん」に行けないならいっそ、そのずっと先からきた宇宙人が全部滅ぼしてほしいと思うほどに、透は世界に失望していた。
未知の世界への憧れ―【ハウ・アー・UFO】
未知の世界への憧れは最初のS-SSR【ハウ・アー・UFO】でも描かれる。
UFOは透の憧れの象徴だが、それと対比されるのが人工衛星である。
未知の宇宙へ飛び出したいけど、どこにも行けない、透と人工衛星は似ている。
透は人工衛星に問いかける。
人工衛星にシンパシーを感じたからこそ、知りたがる。
どこにも行けないままでも案外幸せなのか。
それともやっぱり外へ飛び出したいのか。
そっちからはどんなふうに世界が見えてる?
世界に希望を見つけ出す―【10個、光】
最初のP-SSR【10個、光】では、「一生のうちにやりたい10のこと」がテーマになっている。
透は最初、まっとうな答えを一つも書くことができなかった。
未知の世界に飛んでいけるわけでもなけでもなければ、宇宙人が会いに来てくれるわけでもない。
今後の人生に期待することが何もなかった。
しかし、プロデューサーと乗ったバスがひとつの転機となる。
いつもより遅い時間、いつもと反対方向のバスで、今まで気づかなかった民家の光や、停車ボタンの光に気付く。
時間が遅いのも、反対方向なのも、プロデューサーが透を新たな世界へ連れ出してくれたから。
いつもなら見えなかった光も、いつもと違う、プロデューサーと一緒なら見つけられる。
そして、「いつか」。
そんな期待を抱けるようになったのが【10個、光】だった。
付記―【国道沿いに、憶光年】
その後、透はしだいにアイドル活動を通して新しい空を飛べることを知っていくが、今度は反対にプロデューサーの方が、透は遠くへ行ってしまうのではないかと不安に駆られるようになる。
ジャングルジムにのぼるのは危ないんだ。
そうして、あのとき見つけた光をもう一度見つけに行くのが【国道沿いに、憶光年】である。