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旧暦15日

今日9月17日は旧暦8月15日。中秋の名月です。
僕のところは晴れていて、月がとてもきれいに見えます。満月は明日なので、二日続けて月見を楽しみたいと思います。
余談ですが、中秋は旧暦8月15日を、仲秋は8月全体を指すんですって。

旧暦15日といえば、すぐ連想するのが11月15日。慶応三年11月15日(新暦では12月10日)。坂本龍馬が暗殺された日です。龍馬は好きな人物の一人。でも誰が、どのように暗殺したのか、事件の詳細については興味ないんですね。

この夜、京の天は雨気が満ち、星がない。

司馬遼太郎『竜馬がゆく』

上の引用は司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』のラスト近くの文章、事件当日の天候に触れたくだりです。曇って雨が降りそうで、星が見えないということでしょうか。天気がよければ満月ですからね。実際のところ、どうだったのかと思い、調べてみました。といっても気象データが残っているのではなく、当時の人達の日記です。司馬さんが小説を書かれた頃と違い、今は調べものも楽です。

当時京在住の町人、鍵屋長治郎の残した高木在中日記によると「雨。夜には晴れたり曇ったり」
また公家の嵯峨実愛さねなるの日記はもう少し詳しく、前日の14日は暖かく、夜になって雨が降り出したものの、翌朝には上がり、後曇ったり晴れたり、とあります。
雨は降っておらず、満月が出たり隠れたり。事件の夜の天気は、こんな感じだったのではないでしょうか。ちなみに月の出入り時刻を現在の12月10日の京都に当てはめてみると、出が13時01分、南中が19時22分、入りが0時45分となっていて、まだ空の高い所に月があったようです。

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