要素を抽出するか?形を真似るか?
関師範の稽古でいつも気になることがありまして。
師範が稽古人を投げて回られるとき、いつも受けで同じような指導が入ります。それによって稽古人を回るペースが遅くなってしまうことが多いんですね。
で、なんで毎回同じような指導が入るのかなと。
いくつか原因はあると思うのですが、指導方法が「理屈より形を示すスタイル」だからというのがあるかもしれません。
なぜそうするのかが分からない(分かろうとしない)と、量をこなして身体に染み込ませるしかない。でも量をこなす体力やモチベーションのない人もいるので、なかなか出来るようにならないというパターンでしょうか。
その場合、ひとまず形には目をつぶって必要な要素のみ理屈で伝え、そこから徐々に形を真似させるアプローチが良いのかもしれませんね。
なかなか難しい問題です。
こんな風に、受けを上達させるために最低限の要素を取り入れて対応させる場合もあれば、師範の見せる形をそのまま真似させることもあるでしょう。
それでは、稽古人としてはどちらのスタイルで稽古していけばいいのでしょうか?
それぞれのメリット・デメリットを踏まえながら考えていきたいと思います。
ちょうど両スタイルの受けが見られる教材がありましたので、こちらを見ながら書いていきます。
なお、今回は受けにフォーカスを当てていますが、取りでも全く同じことが言えますので、両方にとって参考になる話として読んでいただければ。
「要素を抽出する」「形を真似る」の分類
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