見出し画像

【短編小説】禁じられた遊び2回目

この短編小説は3回に分けられていて、その2回目です。
1回目はこちら↓

最初の高校生が現れて5分後だった。
もうひとりの男子高校生が店に来ると、また違うテーブルに腰掛けた。

店長はにんまりと微笑むと、ウエイトレスを見た。
ウエイトレスはなにごともなく、おしぼりと水を運ぶと、注文を待った。

注目は果たして、先ほどの客と同じフルーツパフェだった。彼女はこの時、おや?と思ったと感想を述べている。珍しい事があるものだ。

その5分後だった。またひとりの男子高校生が来店すると、別のテーブルに座った。

店長はますますニヤつくと、ウエイトレスを見た。(今日はついてるぞ!)

ウエイトレスは、また?!と思った。2回だったら、まだわかる。だが、3回続くだろうか?
彼女は背筋が冷たく思った。

3人目の客の注文も、彼女が予想した通りにフルーツパフェだった。一体なんなのだろう?偶然?それとも、テレビの占いで、今日のラッキーアイテムはフルーツパフェだたりするのだろうか?

いや、もしかするとドッキリかしら?とウエイトレスは思った。そのうちに、ヘルメットを被り、プラカードを持ったおっさんが「どうもー」とかなんとか言って入ってくるのじゃないかしら?でも、表にテレビ局の車両らしきものは見えないわ。

彼女の想いは乱れに乱れた。

脚注:この物語は3回に分けらていて、結末まで読むには100円かかりますが、結城陽人クラブに加入すれば、500円で全ての記事が読み放題になります。その方がリーズナブルかもしれませんね。

ここから先は

0字

この記事は現在販売されていません

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?