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長編詩 男女6人恋物語17回目

階段を降りたが、翠は居ない。

よく見ると、観葉植物の影に、謎の男がいたのだ。
男は僕を見て、「翠さんは厨房ですよ」と言った。
僕は「そうですか。貴方は何をしているのですか?」と訊いた。

その頃、葵は中庭のテーブルの椅子に腰掛けていたようだ。

翠が姿を見せたのはすぐあとだった。翠は僕を見ると、「星が綺麗だわ。いつもより、ずっと。貴方も見たら?」
「ああ。(謎の男に向かって)あなたも一緒にどうですか?」と言った。

実際、その晩の星や月は綺麗だった。こんな綺麗な晩に僕たちは結ばれたのだ。

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