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架空校長の話し

え〜、これから夏休みに入るわけですが、私から一言云っておきますぞ。

長くて、暑い休みです。君たちの先輩はコロナ禍で、思うように夏休みであっても遊んだり、学んだり出来ませんでした。

それは誰が悪いのでもありません。国が悪いのでも、教育委員会が悪いのでもなかった。

仕方がなかったのでしょう。時代がそうさせたのです。

だから、何年か前の生徒は、皆不自由できゅうくつな思いをしていました。

文化祭も無し。修学旅行も中止。部活動も制限されていました。

コロナ禍が終わり、いよいよ君たちは思う存分に中学生活をエンジョイできるのです。

先輩方の無念さ、辛さ、虚しさを晴らす時が来たのです!

ここで、ひとつ悲しいお知らせをしなければなりません。

一年B組の三好さんですが、彼女のお母様が病気になられて、お亡くなりになった。

無念です。三好さんは元より、三好さんのお父さん、三人の妹さん、二人の弟さん、一人のお姉さん。さて、何人兄弟でしょう?

と、笑わせたところで、三好さんは上から何番目でしょう?わかった人は校長室の投書箱に答えを入れるように。

これで、私の挨拶は終わります。どーもー。芳村真理でした〜。

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