ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第3番
こんにちは。柴田陽人です。
私は今夏ピティナ・ピアノコンペティション Pre特級に出場しました。
たくさんの方のお力添えのおかげで、金賞を頂くことができ、
私自身言葉では表しきれない喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。
Pre特級では、一次、ニ次、三次予選、そして全国大会と全て異なる楽曲を用意する必要があり、ピアノ協奏曲を含む、多くの楽曲に取り組んできました。
全国大会の会場は、第一生命ホール。
子どもの頃から、いつか演奏してみたい憧れの場でした。
実際に舞台に立つことが出来て、とても感慨深い思いでした。
今回特別な思い入れがあった曲があります。
三次予選で演奏しましたラフマニノフ ピアノ協奏曲 第3番 作品30です。
いつもコンクールではソロ演奏ばかりですが、今回コンチェルト(ピアノ伴奏)を弾かなくてはいけなかったので、少し不安もありました。
今年からPre特級ではコンチェルトのためのマスタークラスが実施されました。
そこでは、指揮者の先生から "合わせる” ということの大切さを学びました。ピアノ伴奏をしてくださる先生の音も聴きながら演奏しました。
マスタークラスでは多くのことを学び、自信をつけることが出来ました。
この曲は、とても難易度の高い曲ですが、ドラマチックな曲想、とても味わい深い旋律が魅力的で、ピアノ協奏曲第2番と並び、世界中で愛されている作品です。
私自身もこの曲の世界観がとても好きで、ずっと弾いてみたいと思っていました。
ピアノ協奏曲第3番は、1909年に作曲されました。
この年には、アメリカへの演奏旅行のスケジュールが組まれていて、ラフマニノフはそんなアメリカへの手土産としてこの曲を仕上げました。第3楽章まで完成させるのに時間がかかり、ラフマニノフはロシア国内で練習する時間がなく、アメリカへ向かう船の中に、音が出ない鍵盤を持ち込んで練習を仕上げたと言われています。
Pre特級では、第1楽章だけを演奏しましたが、これからすべての楽章の勉強をしてみたいと考えています。
最後になりましたが、素晴らしい経験の場を与えてくださったピティナ関係者の皆様、ご指導くださった先生方、本当にありがとうございました。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第3番を弾いている三次予選のYouTubeもご覧いただけましたら嬉しいです。