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CL東京2025優勝 対戦時に考えていたこと


0.自己紹介

ポケカ歴11年
大阪出身

<過去実績>
CL横浜2023 優勝(シニア)
CL愛知2023 準優勝(シニア)
CL京都2024 優勝(シニア)
CL東京2025 優勝(マスター)
ポケモン竜王戦2024出場
WCS2019ワシントン出場
WCS2022ロンドン出場
WCS2023横浜出場
WCS2024ホノルル出場



1.はじめに

こんにちは、はるとです。
今回、CL東京2025で優勝することが出来ましたので公式チャンネルさんで
配信された試合について、考えてたことや、やらかしたミスについてnoteを書こうと思います。
多くの方はミスしていることに気付いていたかと思いますが、どのようなミスをしていたのかを解説させていただきます。
正直、トッププレイヤーさんたちみたいな高度な事は書けていません。
拙い文章ですが、ポケカを初めて日が浅い方などに配信動画を見ながら読んでもらえると嬉しいです。


2.準々決勝

vs ドラパルト戦(後攻)

◆1ターン目
相手の場にドラメシアが1体しかいないので、最低限の目標としてはバトル場にいるドラメシアを倒すことです。
この時、サイドプランとしては1-1-2-2になる(しよう)と考えていました。

理想としてはタケルライコに2枚のエネルギーをつけた状態にして、確実に次のターンも攻撃できる場にすることを考えていました。
その為にはオーリム博士が必要となるので大地の器のコストをポケギアにせず大地の器にしてオーリム博士につなげることを優先しました。
ポケギアやかがやくゲッコウガのかくしふだでオーリム博士を引ける確率を上げるように気をつけていました。

この時ひとつミスをしました。
次の大地の器でいれかえカートをトラッシュしたことです。
ドラパルトのファイントムダイブで200ダメージをタケルライコが受けた場合でもいれかえカートで30回復することによって次のファントムダイブの60ではきぜつしないのでタケルライコの2面取りのハードルが上がることになります。

◆2ターン目
1-1-2-2を通すために次のターン出てくるであろうドラパルトを確実に倒すために場にエネルギーをたくさんつけることがこのターンの目標でした。
ここでもミスをしてしまいました。

タケルライコ2体目をベンチに出してしまったのがミスです。
次の相手のターンにドラパルトでタケルライコにダメージが入ってしまって後々のターンにライコの2面取りをされながらナンジャモをされてしまうので、負け筋につながってしまっていると思っています。
(実際にこの盤面が実現してしまいました・・・)

もちろんこの事は考えてはいましたが、オーリム博士でのエネ加速を優先して2体目のタケルライコを置くことにしました。
バトル場のタケルライコがきぜつする確率はかなり低いので、今冷静に考えるとこの2体目は次のターンに出すプランで良かったと思っています。

◆3ターン目
4ターン目が勝負を決めるターンになるので山札を圧縮して相手のナンジャモにも確実に返せるようにしないといけない場面でした。ですがこのターンは2つの重大なミスのせいで最後ナンジャモへの耐性が弱くなっていました。
分けて説明しようと思います。
①ベンチの5体目にタケルライコ、キチキギスのどちらかを出すべきだった
次のターン攻撃しに来るのはドラパルトなのでタケルライコを置いているとどれか1体は残るのでナンジャモを打たれてもオーリム博士を当たりカードにすることが出来ました。
キチキギスを置いていると相手にキチキギスとライコを倒しタケルライコを1体残すのか、タケルライコ2体を倒してキチキギスの特性を使われるかの2択を押し付けることが出来ました。
ミスをしてしまった理由はキチキギスを出した場合、重力玉で縛られてしまうのではということでした、しかしキチキギスにエネルギーを張っておけば次のターン手張りで逃がすことが出来るので重力玉におびえすぎたと思っています。
タケルライコも同様に縛られてしまうことが頭によぎってしまってので置かなかったのですがナンジャモを打たれてもほぼオーリム博士を引ける山札に山づくりできたと思うので明確にミスだと考えています。

②ともだちてちょうでブライアを戻したこと
ブライアを戻した理由は相手のピジョットがフトゥーで消えサイド2枚進められるポケモンが相手の場から消え、かがやくリザードンで攻撃されることのケアのつもりでした。
ですが、かがやくリザードンで攻撃されている場合、相手のサイドは4なのでブライアは使えないのでミスです。

この2つのミスによって勝率80%から勝率50%ぐらいになってしまいました。
ナンジャモで不要カードが山札に戻ってしまう事とオーリム博士が当たりカードにならない可能性を上げてしまった事、ナンジャモの返しでドローできる可能性を下げてしまった事です。

明らかなミスをいくつもしてしまった理由は疲れ、サブフィーチャー卓ということの緊張、必要以上にドラパルトに入っているかがやくリザードンを負け筋として意識しすぎたことだと考えています。

◆4ターン目
非常に危ない盤面にはなりましたが、山づくりがある程度できていたので50%ぐらいの確率で勝ちにつながる動きはできると思っていました。
ポケギアを引くことができたのでオーリム博士に確実につなげることが出来てエネルギー回収を引くことができたのでギリギリ勝てることができました。

3.準決勝

vs レジドラゴ戦(先攻)

◆1ターン目
ターンの最後、ネストボールを使わずに温存しています。
使わなかった理由は次のターンでのネストボールで出すポケモンの選択肢を残しておきたかったからです。
ナンジャモを使われるとネストボールが山に戻り、使わなかったことがデメリットになる可能性もあったのですが、そもそも手札が弱かったのでナンジャモを使われるのはある意味メリットとなるのでどちらになっても良いと思い、ネストボールを持ったままとしました。
手札が弱かったのでナンジャモで流されると嬉しい、ナンジャモで流れないなら次のターンのドローを見てから出すことができるからです。
(どちらに転んでもデメリットよりメリットの方が大きい)

◆2ターン目
勝つまでのサイドプラン2-2-2を通すことが目標なので、かがやくリザードンをできるだけ相手にしたくなかったです。
かがやくリザードンがバトル場に出てきて攻撃されるのを防ぎたいので、レガシースター→かがやくリザードンで攻撃という流れを防ぐ為にかがやくリザードンが技を使えない可能性が高まるレジドラゴを倒しました

◆3ターン目
このターンの目標はきょくらいごうを使うことだと考えてました。
相手が1ターン止まってくれたのでピィを倒しても2-1-2-1を通すことができるからです。

最初にポケストップではなく、ポケギアを使った理由は前の相手のターンでナンジャモを使用され、デッキの下の方にポケギアが沈んでしまったことが判断材料です。
ナンジャモを使われる前の手札はオーリム博士を持っていない状態だったのでポケギアでのオーリム博士の当たる確率が高くなるのと、オーリム博士を当てることができなかった場合に山札を混ぜてからポケストップを使うことによって下に沈んだポケギアが混ざって、ポケギアにアクセスできる可能性を高める=オーリム博士につなげる確率を上げたいのでポケギアから使いました。
また、山札を混ぜてからポケストップを使うとナンジャモを使われる前に持っていたプライムキャッチャーの引き戻しの可能性が高まることも考えていました。
ポケギアの前に夜のタンカを使ってかくしふだを使った方が良かったかもしれません。

◆4ターン目
このターンの目標は相手のベンチポケモンを呼び出してライコのワザできぜつさせてサイドを2枚進めることです。
また、次の相手ターンでナンジャモを使われても山札にボスかプライムを残してナンジャモに耐性をつけることが必要です。
手札にはベンチポケモンを呼べるカードはありませんでした。
トラッシュにボスの指令があるのでこれを山札に戻すことで裏呼び出来るカードを引く確率をあげることが必要です。

ともだちてちょうでボスを戻してからポケストップを使用するとボスが再びトラッシュされてしまう可能性がある為、ともだちてちょうをポケストップの次に使いました。

途中までプライムもボスも引いてなく、ポケギアを持っていたのでボスを持ってきてプライムを山札に残そうとしていました。ですが、シューズでプライムを引いてしまったのでボスが山札に残ることを祈りながらオーリムを使うことになってしまいました。
キチキギスを呼んでタケルライコが1体倒されても3エネが残りボスだけ引くことができれば勝ちになるような盤面を作りました。

◆5ターン目
理想通り相手のナンジャモでボスを引くことができていたのでミュウを呼び出し勝ちました

4.決勝

vs ルギア戦(先攻)

◆1ターン目
最初に使用するカードの候補としてトレッキングシューズと大地の器がありましたが、ここではトレッキングシューズを使うことにしました。
トレッキングシューズを先に使った理由は、
・シューズでライコかオーガポンを引くと器で持ってくるエネが変わる
・プライムやオーリムを引いてしまう確率を下げてイキリテイクを使いたい
・もしオーリム、プライム、ボスを引いてしまった場合イキリテイクを打たないプランに変わるので器のコストが変わる
大きくこの3つです。

◆2ターン目
次の相手のターンに自分のポケモンが倒されることはほとんどないと考えたので、このターンの目標は技を使ってサイドを1枚でも取り、次のターンにきょくらいごうが使えるようにエネルギーを残す盤面にすることでした。そのためポケモンキャッチャーを使ってガチグマを倒すという無理はしませんでした。

◆3ターン目
ルギアを倒すかガチグマを倒すかの選択でしたがここではルギアを倒すことを考えました。
アッセンブルスターを使えなければレガシーエネルギーをつけれない可能性が高くなるためです。
ルギアを倒そうとポケモンキャッチャーを使いましたが2回とも裏になってしまい、結局ガチグマを相手にすることになりました。
このターンに手張りをしなかったことによって最後のターンがボスとエネルギーの2枚要求になってしまったのでオーリムを使わないパターンを考えれていなかったミスだと思っています

◆4ターン目
このターンの目標は山札にボスを残しながらサイドを2枚進めることです。次のターンアーケオスを倒すためにライコを倒されても場にエネルギーを3枚残して攻撃すると次のターンがボスだけで勝てていました。
そのためオーリムを使い、エネルギーを場につけたかったのでポケストップを最初に使うより先にポケギアでオーリムを引きにいった方がよかったと思っています。

◆5ターン目
ボスが手札にあるのでエネルギーを引くことさえできればベンチのアーケオスを倒すことができます。
前のターンにサイドからエネルギーを取ることが出来ていたのでキチキギスのさかてにとるでエネルギーを引く確率がかなり上がっていました。
魂のさかてにとるでエネルギーを引くことができたので勝つことができました。

5.最後に

ポケカを始めてから今まで、色々な方に教えてもらいました。
皆さんに本当に感謝しています。
また、配信のコメント欄などで応援してくれたことも後々アーカイブを見て、非常に嬉しかったです。

そして、一緒に練習したりデッキを一緒に考えてくれたフカセ カブにはめっちゃありがとうを伝えたいです。
彼が最強です!!

今後はプレイヤーとしてまだまだ精進してCLやWCSで結果を残せるように頑張ります。
競技としてもっと熱いコンテンツにしたいです。
まだ始めたばかりのプレイヤーさん達がポケカにもっともっと興味を持ってもらえるような活動もできれば良いなと思っています。

読んでいただきありがとうございました。

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