
ライアーハープ(竪琴)にピエゾピックアップ取り付けた話
はじめに:なぜライアーを電子化しようと思ったのか
そもそもライアーハープとは?
実は細かなことは理解しきれていないので下に出典のリンクを.これらを読むとライアーハープ(Leier Harp)はいわゆるハープみたいな見た目だが違う楽器に区分されるらしく,どうやら構造が違うようだ.ハープは弦が共鳴箱から出るのに対し,ライアーは共鳴箱の上のブリッジがありそこに乗っている.今回はAmazonでライアーハープとピエゾピックアップを購入した.



伝統楽器の電子化に対する考え
電子化に関してはもともとChief Adjuahのオリジナル楽器Adjuah's Bowにインスピレーションを受け,自分でもどういった楽器が制作できるだろうか?,俺も新しい楽器作りたい!と考えたのが発端だ.
まずメジャーどころのギターとベースは既に電子化されつくしている.ならば民族楽器はそんなに手を付けられていないだろうと踏んで調べると,このライアーハープが出てきた.新しい楽器作成のプロトタイプにあたりAmazonで手軽に買えるし,値段が安い.これなら行けると決意した.
どういう音や表現を求めたのか?
正直な話,音に関しては二の次でいいと考えた.というのも「新しい楽器作りてぇ」が目的なのだから音は優先順位が下がるのは必然と言えよう.ただ今回購入したライアーハープはメジャースケールのみで,不便が故にピッチシフターを取り付ることにした.オリジナルの方は半音階で弦を張ってもいいかもしれない.
接続
今回はピエゾのみでは少し音量が足りないので愛用しているArt Tube MP Studio V3を使用.中の真空管はSOVTEK社12AX7WXTに交換している.


プリアンプ接続後,必要に応じてZOOM A1X FOURのピッチシフターを利用.

全体を接続後,エフェクターの出力から(オレンジのタグがついているケーブル)オーディオインターフェイスに入力した.

結果
まずは通常の録音.
次にエフェクトありの録音.
弾いているのは同じ弦だが音が半音高くなっているのが分かる.
プリアンプ,ピエゾ,ケーブル等のノイズが乗っているため,音質は悪い.だが電気信号として入力するまで至ったのでこれで良しとする.
また,ピエゾを通すことで生音より音が軽くてドライな印象になった.
展望

今回はオリジナル楽器制作への第一歩としてライアーハープにピエゾを取り付けた.次回以降行う事としては胴体の設計をせねば.....
形,色,ピエゾの貼り付け場所決定,2オクターブの半音階の弦とかだな.
自分は絵にかく程度の作図しかできないためCADが取り扱える友人に頼んでみようかなと思う.