ノンフィクション*****フィクションのような世界

ノンフィクション

テレビ画面の向こうの世界には
飢えや戦や悲しみがあって
それが皆 事実とは限らないけど
それを見て涙流す 僕がいるのは事実
人の側面を評価すれば
もう片方を叩く人もいて
良いも悪いもひっくるめて
僕という人間になるけれど

こんなにあくせく働いて
一体 何が幸せと
毎日毎日僕は 問いかけるけど

本当の僕はもっとズルくて
いい人なんて言われると恥ずかしいけど
それでも帰る場所があり 待つ君がいる
そんな小さな幸せを感じること
それも事実


生き方が下手だねと言われる僕は
組織には向かないのかもしれません
それでも僕には夢があります
僕には愛すべき友がいます
人の幸せや充実感は
地位やお金なんかじゃ図れません
何を目指して生きてゆくのか
何を守って生きてゆくのか

こんなハナウタ歌って
一体何になるのと
いつかの僕が僕に問いかけるけど

たったひとつこんな僕にも胸を張って
誇れる事実がここにある
僕の夢を笑顔で涙で聞く君がいる
それを見たくて今日も僕は
生きるんです

ちっぽけな僕の歌が
君の心に
届きますように

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テレビの画像が、
戦争とか、自然災害とか、
見慣れた、悲しみの映像なら、
それは、理解できる。

でも、ニューヨークやパリの凱旋門や、
イタリアの観光地に人がいない風景なんて、
そっちのが、よっぽど、フィクションだ。

すべての常識が非常識になった今年。
想定外とかとも違う。
フィクションが、ノンフィクションになった。

それでも、この先、
この映画のようなノンフィクションの世界を、
生き抜いていかなければね。

強く、しなやかに。

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