キャリアブレイクも長い人生を考えると重要な選択肢
ページを見てくれてありがとうございます。
『メンバーのキャリアに関しての悩みに、マネジメント者としてどう向き合うか』シリーズの第二回です。
『自分のキャリア、このままでいいのだろうか?』そんな不安を抱える人は少なくありません。実は、私もメンバーたちと話しながら、何度もこの問いと向き合ってきました。
このタイトルの記事では、彼らに伝えてきたアドバイスや気づきを少しずつシェアしていきたいと思います。誰かの参考になればありがたいです。
キャリアブレイクも長い人生を考えると重要な選択肢
「最近、夜寝つけない」「寝てもすぐ起きてしまう」
「あれもこれも仕事をしなきゃと考えてしまい、休んだ気にならない」
という管理職チャレンジをスタートして間もないメンバーからの悩みを受けたことがある。その彼のマネジメント経験は浅いが、業務レベルはまったく問題なく(むしろ上長の私よりも熟知している)、現在管理職として20名弱のメンバーを見ている。そんな彼からの悩みだった。
彼の管理職ではないときは、一匹狼のようなプレイスタイルだったが、管理職となり、思うよりもメンバーケアが丁寧で、フォロワーシップが高いスタイルであったことにいい意味でギャップを感じていた。しかし、もしかしたらそれが極度のプレッシャーとなっていたのかもしれないと解釈をし直した。
話を聞いているとHSPの可能性もあるのではと感じられた。HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれている。
私の経験上、身体的にストレス症状が出ているときは、鬱の走りであり、その状態が続くことで鬱の発症が強くなる傾向がある。そこで彼の悩みにはこう伝えている。
・役割をうまくこなしたり、等身大以上の頑張りをしなくても良い。自分の弱さもしっかりと認めて、さらけ出した方が、返って周囲の理解も得られやすい。
・仕事が頭から離れられないなら、一旦物理的に距離をとってみるのもあり。しばらく休暇を取って冷静に、俯瞰的に自分を見てみるのもおすすめ。
・組織は誰かが休んでも回るようにできている。そのため、一度休んでみて、自分がやらなきゃと思っていたことをやらなかったことで、周囲はどうだったかを見て、自分の業務を見直してみるのも良い。
面談を経て、長期休みを取る選択は残したまま、まずは業務調整をして、残業なしで働く選択を彼と一緒に行った。私も、経過観察をしつつ、彼が業務を健全な状態ですすめられるようにサポートをしていくつもりである。
まとめ
最後に、キャリアブレイクという考え方があるという事実を伝えました。今の時代、ハイプレッシャーに悩まされる芸能人でもとることは珍しくありません。管理職になりたてで、責任感が強い人ほど、「自分がやらなきゃ」「休めない」という感情のまま働いている人も世の中に多いと思われます。
確かに頑張り時期は誰にもあります。私も新人時代は週7日で1日12時間以上働くこともありました。けどそれは命の前借りをしているに過ぎません。長い人生においては、体が資本で言うのは間違いないのです。
心身ともに潤いを満たしつつ、成長できる選択を長期的にとれるようになってほしいと思っていまます。
ぜひ参考になれればと思います。