047明日に向かって撃て

#047「明日に向かって撃て」

好き放題やって調子こいてたら、なんか、すっげー追ってくるんだけど。マジかよ。もうやるっきゃないぜ。な、映画。

「明日に向かって撃て」と「スティング」は、もう、本当に大好きな作品で、映画ってなんて楽しいんだと、観る度に思う。昔の映画は、設定やお話はシンプルなのに、色々なことを表現するために沢山の工夫が埋め込まれていて、その全てが楽しませてくれる。
何て言ったら良いか分からないけれど、俳優も、脚本も、編集も音楽も、全部が等価で、特別なバランスの上で映画の喜びみたいなものが存在している感じがする。

本当は、見たことのあるものだけが自分の世界で、だから自分の手で世界を広げて行くんだけれど、今は行ったこともない場所も全部知っている様な気がするし、知りたいと思う以上に知らされていて、此処を出ても同じ様な世界が広がっている気がするし、楽園なんてどこにも無いということも、最初から知らされている。気がする。
疑わなければ前に進めない現代はとても辛い場所でもあるけれど、それでも、楽園はあるかも知れない。本当に。