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#088 「トップガン マーヴェリック」
1986年のトップガンとの関係によって、この映画がどう見えるかは、かなり違う気がする。私は80年代生まれなので、TVの映画枠で散々観た世代。
当時小学生だった私は、なんだか分からないけれどオープニングの恰好良さにハマり、好き過ぎてVHSで何度も繰り返し観た。
ラブシーンあってなんか微妙。とか思いつつ、めっちゃ友達に見せたりした。家に人を集めてトップガン干渉する小学生ってヤバいけど。
滑走路とか、管制塔とかメカニックとか、何かとにかくそういうものになりたかったのだ。ミッションを支える技術チーム的なものへの憧れは、この頃からあったのだなぁと思う。
類似するものでは、F1チーム。あの、レースをガレージで見守って、一喜一憂し、チェッカーフラッグを受けるマシンを、フェンスによじ登って出迎えるあれ!!
あーいふものに、わたしも為りたひ。
現代の撮影技術が遺憾なく発揮されていて、雰囲気映画だったところの解像度がぐぐっと上がって、打ち抜かれた。あのオープニングをスクリーンで観られただけで、本当に良かった。
あと、トムとの距離感(何それ)によっても、楽しみ方が全然違っているところが大変興味深い。
私にとってトム映画は、トムによる映画の為のトム・ポッシブル。なので、何があろうとトムでハラハラしない。だってトムだから。
隣で観賞していたご婦人は、こちらに伝わってくる程「作戦が成功するかどうか」を固唾を飲んで見守っていらっしゃっていて、とても良かったな。
本当に最近、あらゆる面で、歳をとってステージが変わってきた感覚がえげつないんだけど、そんなときこそ観る映画。
いや、誰もトムにはなれないし、現実はインポッシブルだし、あの映画だってトムでなければ絶対に制作出来なかったと思う。何でトムだけ歳とらないの?サイエントロじらないと駄目なの?とか。そういう意味では、あいつ、どうなってんの?と遠い目になるし、凡人の私は毎日諦めそうになるけど、でも、それは、「今日じゃない」。