北海道≒タスマニア
自然美、広大な大地、面積、緯度、歴史、羊、田中邦衛et cetera。
北海道とタスマニアはどことなく似ている。
タスマニアに行くちょうど1週間前、
羊SUNRISEの社員研修で北海道に行っていた。
帯広空港からレンタカーで足寄、トマム、新得、帯広、清水と羊と羊飼いに会いに行く道すがら、
どこまでも続く一本道と、
その両脇を彩る牧草地や畑。
都会には存在しない香りと、
時間の流れ。
そんな光景を見ていたら、
「タスマニアも、もしかしたらこんな
風景なのかな」
想いがふとよぎった。
そして、
時間を戻してオーストラリア到着2日目。
シドニーからタスマニア北部の
ロンセストン空港へ。
飛行機が着陸体勢に入ってから、
一目で北海道とタスマニアの違いを
見せつけられる。
窓越しに見えるのは、広大な放牧地。
小さく、小さく見えていた白い粒々は、
全部羊だった。
目測でも1000頭どころじゃない。
高度が低くなればなるだけ、
しっかりと確認できる羊の数。
シドニーでもメルボルンでも、
はたまた北海道でも、
上空からこれだけの羊を見たことは無い。
着陸前から度肝を抜かされたのに、
もっと衝撃だったのは空港内に掲げられている
お出迎えの看板。
ガッツリタトゥーが入ったパンクスが
水風呂に浸かってます。(水風呂じゃないかも)
似て非なる北海道とタスマニア。
到着後は、レンタカーを借りてホテルへ。
Kojiが機内にiPadを忘れたのはご愛嬌。
このiPadは後日、羊飼いが救ってくれます。
空港からホテルへは約30分。
しかし、この30分でオーストラリアの、
いやタスマニアの羊大国と言われる所以を
まざまざと見せつけれます。
道路脇には、羊、羊、羊、羊、羊・・・・・・・。
30分でおそらく1万頭ぐらい羊見たんじゃないかってほどの、羊ばっかり。
羊に圧倒されながらホテルに到着。
おじさん4人ということもあり、
アパートメントが僕らの拠点。
シドニーのホテルではまさかの3ベッドで
僕と石川が添い寝する羽目にあったが、
今回はしっかり確認してベッド5台確保。
チェックインしたら、まさかのダブルベッド3つ。
どうなってんのオーストラリア?笑
配置は後々考えよう。
タスマニア初日、ひとまず観光と羊肉の市場調査へ。
ロンセストン(Launceston)はタスマニア州都ホバートに続く、タスマニア第2の街。
それでも人口が8.7万人くらいなので、
僕の地元茨城県土浦市よりも少し小さな街。
建物も古い建物が多く、街の中心地は地方の商店街のような雰囲気。
スーパーや精肉屋をまわって感じたことは、
羊肉の品揃えが豊富なことに驚くことだけではなく、羊肉の価値観。
現地のスーパーなどで購入できる羊肉の価格は、
日本のそれと大きな差は無い。
それでも、日本では羊肉は「安い」という価値観が浸透している。
日本で流通する羊肉の99%以上は輸入羊肉なのに。
羊に限らず、日本は多くの食材を輸入に頼っているのが現実。
このこと自体に様々な論議はあるものの、
頭の片隅に置いておかなくてはならないのが、
現地の価値観だと思う。
安く仕入れるのも、技術のうち。
かもしれないが、その精神にも限界があり、
且つ、その精神を現地にぶつけても、
いずれ相手にされなくなる。
だからこそ、
適正な価値観で羊肉を普及させることが
必要なんだと、スーパーの羊肉を目の前にして
強く思った。
今、羊肉の需要は世界中で高まっている。
そして、全世界中がオーストラリアからの
羊肉輸入に頼っている。
中国と米国は競うようにオーストラリアから羊肉を輸入し、羊肉文化の希薄だった韓国では、この10年で輸入量を5倍以上増やし、「羊肉ブーム再来」と言われる日本よりも羊肉を輸入する国になった。
羊肉の価値観を、ぶっこわーす!!!
とまでは言わないけど、
世界中で羊肉の需要が価値が高まっている中、
今までの羊肉に対する日本人の価値観を
根本的に変えて行かないと、
日本の羊業界に先は無い。
さっそく羊大国の現状をまざまざと
見せつけられたけど、
俄然やる気になったタスマニア初日。
次回は、遂に4月から輸入が始まり
ジンギスカン屋だけでなく、
多くのシェフを虜にしている
タスマニア産ラム LAMB OF TASMANIA
の内部に潜入します!
See you next SHEEP!!!