緬羊会館
存在自体がジンギスカンの歴史とも言える成田市にあるジンギスカン屋「緬羊会館」。
75年間紡ぎ続けてきた成田の名店が3月1日をもってその幕を降ろします。
その情報を聞きつけ、全国各地からジンギスカンラバーズが集結し表敬訪問。
名物店主の木村さんは78歳。
「跡を継ぎたいという声はなかったんですか?」
私たちの質問に対する答えは
「そういう人もいたけど、ジンギスカンはそんな簡単なもんじゃない」
間違いない。
ジンギスカンラバーズが集まると、羊話に花が咲き「最近の〇〇産はあーだ、こーだ」「肉の切り方、焼き方はあーだ、こーだ」と議論になるが、この場所ではそんな話は放っておいて、誰もがジンギスカンに向き合える。
3月1日まで、できる限り常連のお客様を招く為に新規の連絡はほとんど断っている、木村さん。
写真を撮る度に「それはYahooニュースに載るか?」と確認してくる、木村さん。
「3月2日に使わなくなったジンギスカン鍋を買わせて下さい」というお願いから話を逸らす、木村さん。
この場所に存在し、木村さんがいたからこその緬羊会館。
昭和、平成、令和と貴方が紡いできたジンギスカンの歴史があったからこそ今の羊ブームがあります。
そして、それを日本全国へ文化として定着させるのが私たちの役目なんだと思います。
本当に本当にお疲れ様でした!