新曲『終わらない夏』の楽曲解説
みなさまこんにちは〜!!
“季節のエモーション”をコンセプトに作詞作曲をしております
ボカロPの春瀬みみるです🌷
さてさて!!!!
ついに、10月19日に新曲『終わらない夏』をリリースいたしました!!!!!!🌻✨
みなさん楽しんでいただけましたでしょうか?
今回は前作『My best wishes!』とは雰囲気がガラッと変わり
爽やかで切ないバンドサウンドな一曲になりました
爽やかロック、いいよね〜!!!
今日はそんな『終わらない夏』について根掘り葉掘り解説していこうと思います!
お時間の許す限り、どうぞお付き合いくださいませ🌻
①『終わらない夏』の歌詞から読み解くストーリー
まずは『終わらない夏』の物語について、歌詞を照らし合わせながら、簡単にお話させてください🌻
こちらはAメロの歌詞です。
この曲に登場するのは、
「僕」と「君」のふたり。
今の世界に嫌気がさして無気力に生きている僕が
反して何も知らないかのように無邪気に明日を待つ幼なじみの君に対して、
哀れな思いを抱いている様子を描いています。
どんな時代も、それぞれの良いところや悪いところがありますよね
そんな世界を愛するには、どうやって生きていけばいいんだろう…?と自問自答を繰り返す日々です
続いてBメロ
そんな僕だって、きっとまた君と笑い合える日々が来ると願っていたこともあった。
でも生きれば生きるほど、それは夢物語でしかないと知ってしまった。
大人になる度に知りたくないことも見たくないものも吸収してしまいますよね
私も実際、知らなかった方が幸せだったな〜と思うことはたくさんあります
でも、それらも全部こうして創作の根っこになっていくわけなので
こうしてありのままの思いを共有することで、
みなさんと少しでも分かち合えることができたら私は嬉しいです😼
1番サビ
願っても世界は変わらないと知ってから
ずっと鬱情を抱いていただけの日々だったけれど、
君と過ごした幼い頃の夏のような季節を、もう一度描きたい。
という「僕」の強い思いを描いています
小さい頃の夏休みって特別わくわくしませんでしたか?
私には、今の自分には眩しすぎるくらいのたくさんの輝かしい思い出があります
まるで冒険のように、そして幼い頃過ごした夏のように、
未知で溢れている毎日は新しい青春のときめきを放っていることを表しています。
2番Aメロ
「僕」は、子供でも大人でもないような多感な年頃。
やりたいこともあるけれど、もしも○○だったらどうしよう…と何事にも勇気の出なかった自分が、
今の何者にもなれない僕のきっかけになってしまったと思っています。
しかし、夢も希望もないこんな世界にも優しさくらいどこかに落ちていることを信じており、
それは、そうでないと生きられないほどに。
絶望に溢れた世界であっても、ただひとつ、優しさだけは忘れたくない。
藁にもすがる思いで生きる、リアルな心情を描いています
2番Bメロ
なかなか行動できなかった僕にさよならして、
貪欲に生きたい!空の青さを超えるほどに輝いてやる!という強い想いを感じられますね
2番サビ
「そんな青春が終わってほしくないと嘆く僕に、
終わりあるものの美しさを教えてくれたのは全部君だったね。
純粋で無邪気だと思っていたその笑顔は、本当は僕よりも世界の非情さを悟っていたからこその笑顔だったんだね。
だけど僕はそんな君とあの時のような特別な夏をもう一度過ごしたいよ。
こんな夏も悪くないね、悪くないよね。」
こんな思いが聞こえてくる歌詞です
普段は明るく元気に生きているように見える人でも、
自分の知らないところで色々な葛藤や苦労を重ねていることってよくありますよね。
私は、「自分だけじゃないんだ」と思えるときと、
「この人はこんなに大変な思いをしているのに、表に出さず生きていてすごいな。対して自分は…」
となるときがあります。笑
どっちの自分も受け入れられたらいいのにな〜
Dメロ
終わりを受け入れられない「僕」も、どんなに願っても季節には終わりがあるんだって
本当はわかっているんですよね。
「別れの前にやり残したことを教えてよ。
未来地図のように、全部描いて、全部創って、全部全部叶えていくんだよ。」
という君への想いが、夏色花梨の力強いハイトーンも相まって痛々しいほどに感じられます。
ラスサビ
ここでの“夢”って、寝ている間に見る夢ではなくて
目標の意味での「夢」だと私は考えています。
「君ともう一度冒険のような夏を過ごす」
というひとつの僕の夢が叶った(一方、終わらない夏を過ごすことは叶えられなかった)ことを
“目を覚ます”と表現しています
歌詞の後半では、
君も夏も、さよならには早すぎるよ
夢ひとつ叶えられない僕1人が残された世界に、美しさも、優しさも、あるわけないのにさ。
という、若さゆえの将来への不安が募った僕のありのままの思いが綴られています
ただ、実はこれで物語が終わるわけではなくて
MVイラストにその後のことが示唆されているので
バットエンドと決めつけるにはまだ早い!!
ということで、
MVイラストについての解説に移ります🌻
②MVイラストについて
担当してくださったのは、イラストレーターのネモフィラさんです!
素敵なイラストはMVにてご覧いただけます🌻
綺麗〜〜〜…!!!!
ひまわり畑に佇む女の子(君)、様になってる〜!!
この1枚の絵からどんなことが伺えるのか、みなさんも想像して楽しんでください🎶
・向日葵と僕の関係性
まずは、中でも印象的な一面に広がる向日葵について解説していきます。
向日葵、お好きですか?
私は好きです!!
黄色の花弁と茶色の花芯のコントラストが印象的ですよね!
そんな眩しすぎるほどの太陽に向かって咲き続ける向日葵の花言葉は、
「憧れ」
「情熱」
「あなたを見つめる」
などなど。
まさに、君へ強い羨望を抱く僕にぴったりな花なのです。
なにより、向日葵の開花時期は7月〜8月頃で、夏の象徴と言える花でもあります。
そして先程解説した歌詞について、
『僕ただ独りだけ
残された世界に美しさも 優しさも
あるわけないのに』
という不安の残る終わり方をしましたね。
しかし、実は、僕が見ている向日葵畑には
“あなたの未来は、向日葵のように輝いているよ”
こんな意味が込められています。
これは、今は亡き父がつけてくれた、わたくし春瀬のもうひとつの名の由来です🌻
急に自我出しまくりの内容で恐縮ですが!!
私にとって向日葵はそれだけ特別な存在なんですよね
将来に対して色々な葛藤や不安を過剰に感じてしまう僕に、
君がいた夏も、君がいないこれからの季節も、貪欲に生きることができたら
人生はずっとずっと輝いているよということを示唆しているのでした🌻🪄ꕀ𖤐 ̖́-
・女の子(君)について
イラストに描かれている女の子は、作中に登場する「君」です。
画面の向こうにいる僕を見て控えめに微笑んでいますが、
そんな彼女の表情を曲中で僕は
“何も知らず無邪気な表情で
「また明日ね」と笑う表情”から、
“「つまらないな」と笑う表情”
に解釈を改めています。
みなさんはこの表情にどんな思いが込められていると思いますか?
それぞれの解釈を大切にしてください🫶
③楽曲から感じる時の流れ
最後に、楽曲から感じることのできる『終わらない夏』の物語の流れを解説していきます!
まずは、イントロ部分について。
逆再生されている秒針の音とともに、
半時計回りに、秋の象徴である鈴虫の声から夏終わりに聞こえるヒグラシの声、海の音から夏の始まりを象徴するミンミンゼミの声が順に流れていきます。
つまり、時を戻して僕は君ともう一度あの夏を過ごしたいという願いが込められています。
逆再生されたギターやピアノの4拍分のコードに、三拍子系のピアノのメロが重なることで時の歪みを表現しました🎹
聴いてくださるすべての方を、夏に誘うようなイントロです🪄︎︎✨
・Dメロ
Dメロにさりげなく
ミンミンゼミの声と波音、時計の針が進む音
を入れているのですが聴こえますか?
これは、どんなに抗っても時間の流れは不可逆であることを示唆しています。
最終的に、落ちサビ部分で秋の象徴ともいえる鈴虫の鳴き声が微かに聴こえ
夏が終わってしまうことを表しました
切ないね〜〜〜!😭
でも、別れを惜しんだだけ、次の出会いが輝くものになると私は思っています
最後に
長くなってしまいましたが、いかがでしたか?
文章でしか伝わらないこともあると思うので、新しい発見があったのではないかな?
楽しんでいただけていたら幸いです🌻
多角的に『終わらない夏』の物語を感じながら、これからも君と僕の織り成す世界にどっぷり浸ってください〜〜✨️✨️
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
今日も素敵な一日になりますように☆。.:*・゜